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ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>

日本映画の新作を続けてご紹介しましたので、今夜は、アメリカ映画半世紀前1966年(49年前)の旧作ウェスタン映画「ネバダ・スミス」を紹介いたします。
ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_9332852.jpgスティーブ・マックィーン(1930~1980病没 享年50才 注:イギリスの監督スティーブ・マックィーンと同姓同名)が、出演した数多くの映画のなかでも私の好きな作品は、1960年「荒野の七人」、1966年「砲艦サンパブロ」、1966年「ネバダ・スミス」、1968年「ブリット」、1972年「ゲッタウェイ」、1973年「パピヨン」などですが、どの役柄もスティーブ・マックィーンの個性に溢れるすばらしい俳優でした。
もしスティーブ・マックィーン映画を見たことのない人が、私にどの映画を見たら良いだろうかと尋ねられたら「ネバダ・スミス」を推薦します。
スティーブ・マックィーンを運動能力の高いアクション俳優と思っておられる方も多く、一歩間違えば、大怪我する
ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_9474371.jpg
危険なシーンも極力スタントマンを使わず平気で出演していますので、その思いは、正しいことながらスティーブ・マックィーンの表情豊かな演技も魅力的でした。
ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_9484367.jpg「ネバダ・スミス」のスティーブ・マックィーンは、復讐と言う怒りを内に秘めた心理的な演技と併せ、上手い乗馬と拳銃さばきを見せてくれます。
監督のヘンリー・ハサウェイ(1898~1985)は、映画を最高に楽しませることのできる逸材俳優スティーブ・マックィーンの魅力を知り尽くした演出をしています。
ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_9492370.jpg映画は、ネバダの大平原で白人の父とインディアンの母に愛され育てられたマックス(スティーブ・マックィーン)が、家に押し入った3人組の強盗に両親を惨殺され、激しい怒りと悲しみを胸に彼ら3人を執拗に追い、1人ずつ復讐していく物語です。
烈しい怒りを胸に復讐の旅に出たマックスですが、拳銃もなく銃の撃ち方も分かりませんでした。
旅の途中で出遭った商人ジョナス(ブライアン・キース 1921~1997)から文字と拳銃の扱い方を習いました。
ジョナスは、「復讐しても解決しない、虚しさだけが残る。」とマックスを諭し諌めますが、心が変わらないと知ったジョナスは、拳銃と銃弾をマックスに渡し「困ったらオレを捜せ。」と告げ別れました。
ネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_105304.png盛り場で知合いマックスに恋をするインディアンの娘ニーサ(ジャネット・マーゴリン1943~1993)、ルイジアナ農民の娘ピラー(スザンヌ・プレシェット 1937~2008)などマックスと絡む娘役の女優二人とも美人で目の保養になります。
復讐の旅に出て5年、艱難辛苦の末、両親の仇は討ちましたが、ネバダ・スミスと名のり宿願の復讐を終えてもネバダ・スミス  シネマの世界<第466話>_a0212807_10610100.jpg彼の心は、癒されませんでした。
映画は、ここで終わりますが‥馬に乗ったネバダ・スミスの後ろ姿は、‘オレを捜せ’と言ったジョナスを捜しに出る旅のように思えました。
by blues_rock | 2015-03-08 00:30 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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