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心の時空

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ワンダーランド駅で  シネマの世界<第447話>

インディペンデント映画出身の監督ブラッド・アンダーソン(1964~)の1998年作品「ワンダーランド駅で」(原題 Next Stop Wonderland)は、サンダンス映画祭(アメリカの自主制作映画祭)で上映され話題になりました。
映画のプロットは、出会えそうで出会えない大人の男女を巡る一風変わったロマンス(始まらない恋)映画です。
当時まだ24才の新人映画監督(と脚本)ブラッド・アンダーソンが、撮った自主制作映画「ワンダーランド駅で」a0212807_1535551.jpgは、映画をギターに見なして自分の想いを奏でたようなセンチメンタル・ロマンスに溢れる好い作品と思います。
アンダーソン監督作品で私の印象に残るのは、この映画でメジャーの長編映画監督としてデビューしたアンダーソン監督が、2004年に撮ったサスペンス・ホラー映画「マシニスト」です。
重度不眠症を患う青年役でガリガリに痩せ細ったクリスチャン・ベール驚異の演技が、印象に残りました。
「ワンダーランド駅で」でのアンダーソン監督のシャレた演出は、撮影のハンディ・カメラを主人公の男女それぞa0212807_1514143.jpgれに密着させ、二人をサウンド・トラックに流れるボサノバに併せて撮ったような映像が斬新で、‘始まらない大人の恋の物語(センチメンタル・ロマンス)’を音楽のメロディ(主旋律)のように表現しました。
ボストン地下鉄ブルーライン‘ワンダーランド行’で通勤する夜勤看護師エリン(ホープ・デイヴィス 1964~ 2002年「アバウト・シュミット」でジャック・ニコルソンの娘役、2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」グウィネス・パルトローの姉役を好演)と水族館で働く海洋生物学者志願の配管工アラン(アラン・ゲルファント 1957~)は、同じ地下鉄を利用しa0212807_15143447.jpgていました。
二人の生活圏は、地下鉄ブルーラインの水族館駅とワンダーランド駅周辺の狭いエリアながら二人が、出会うことはありませんでした。
映画の冒頭と終盤、エリンの恋人(同棲パートナー)で環境保護団体の活動家役でフィリップ・シーモア・ホフマンが、出演しています。
冒頭、生活を夜勤看護師のエリン(ハーバード大学医学部を中退していますが理由は語られない)に依存しながら彼女を顧みないので大ケンカの挙げ句、居候していたエリンの部屋を出て行くシーンと終盤、環境保護活a0212807_15304483.jpg動に挫折しエリンのもとへ戻り「君しかいない」と泣き付くシーンだけの脇役ながらフィリップ・シーモア・ホフマンのリアリティある演技は、さすがです。
映画のラスト、混雑する地下鉄車内で気分が悪くなったエリンは、乗客に押されアランに支えられました。
アランは、エリンを休ませるため一緒に次の駅ワンダーランド(Next Stop Wonderland)で降り、海岸のベンチに座りました。
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アランとエリンは、海を眺めながら何気ない会話を交わし、エリンの気分が、回復すると夕暮れの海岸を二人並んで歩き始めました。
by blues_rock | 2015-02-05 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)