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心の時空

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a day in my life

ダークシティ  シネマの世界<第444話>

a0212807_16462567.jpgオーストラリアの鬼才アレックス・プロヤス監督(1963~ 2004年「アイ、ロボット」)による1998年監督・脚本のSFスリラー映画「ダークシティ」は、プロヤス監督35才の時に撮ったSF映画の名作です。
私が、思うSF映画の傑作は、1968年の「2001年宇宙の旅」と1972年の「惑星ソラリス」です。
これに1982年「ブレードランナー」、1985年「未来世紀ブラジル」、1997年「ガタカ」、1998年「ダークシティ」とSF映画の名作が、登場しました。
「ダークシティ」(暗闇の街)のタイトルのとおり映画のほとんどが、太陽の光のない人工照明で照らされた闇夜のシーンです。
「ダークシティ」が、一般公開された1998年当時、配給会社による宣伝センスの悪さもあり評判は、あまりパッとしませんでした。
延々と続く闇夜のシーンと連続娼婦殺人事件、犯人にされ警察に追われる記憶喪失の主人公、彼を狙う超能力をもつ黒ずくめのナゾの集団、やがて明らかになる主人公の超能力‥この私の説明では、荒唐無稽なマンガチックなSF映画のように思われるでしょうが、さにあらず、プロヤス監督の才気(映画センス)は、細部に
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亘っています。
この面白さが、映画ファンの間に口コミで広がり、隠れた名作として「ダークシティ」は、カルト的な映画ファンに
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語り継がれています。
太陽のない暗闇の街「ダークシティ」は、深夜12時になるとすべての時間が、しばらく止まります。
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ある日、ジョン・マードック(ルーファス・シーウェル 1967~)が、目を覚ますとバスタブの中にいました。
マードックは、そこがどこでなぜいるのか、まったく記憶になく、バスタブから出ると血だらけになった若い娼婦の
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死体を発見しました。
自分が、連続娼婦殺人犯として追われていることを知ったマードックは、頭の片隅に微かに残る記憶を頼りに、
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自分に何が起きたのかを調べ始めました。
彼は、自分にリサ(ジェニファー・コネリー 1970~)という妻がいること、シュレーバー博士(キーファー・サザー
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ランド 1966~)という精神科医と知り合であること、警察のバムステッド警部(ウィリアム・ハート 1950~)が、連続娼婦殺人事件の捜査していることを知りました。
a0212807_1765780.jpg身を隠すマードックの前に黒ずくめの怪しい集団が、突然現れ、彼の頭に何かを注入しようとしました。
超能力をもつそのナゾの集団が、人間の記憶を操作していることをマードックは、突きとめ、自分もまた彼らと同じ能力を有していることに気づきました。
マードックは、妻のリサほか回りの協力を得てナゾの超能力集団に立ち向かっていきました。
a0212807_1772916.jpgSF映画ながら「ダークシティ」は、1930年代風のレトロな街並みで、汚れ色褪せた旧いビル群、室内にある道具・小物類、登場人物の服装・衣装類など1930年代と思しき時代考証によるプロダクション・デザインも相当に凝った設え(セット)で、ダリウス・ウォルスキー撮影監督(1956~)のダークな映像と相俟ってすばらしい‘SFスリラー’が、できあがりました。
by blues_rock | 2015-01-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(5)
Commented by j-machj at 2015-01-28 21:19
これは、まだ観ていませんでした。
さっそく借りてみます。
情報をありがとうございました。

ところで、僕は「ミクロの決死圏」は名作だと思います。
あの映画の発想は凄いです。
古い映画だから、もう忘れられているのでしょうか?
リメイクもされませんね。
Commented by blues_rock at 2015-01-29 09:05
私もずいぶん昔、「ミクロの決死圏」は、見た記憶が、あります。
‥確か、ミクロにダウンサイジングしたカプセルが、白血球に襲われたり、血液の奔流に押し流されたり、最後にクシャミで体外に脱出したストーリーでした。
難病の不治の病、または悪質な病原菌に挑むというプロットで最新SFX・VFXを駆使してリメイクしたら、おもしいSF映画になるかもしれませんね。
Commented by ダイハード at 2015-01-31 03:43 x
SF映画をあまり見ませんが、記事中の、2001年/ソラリス/ブレードランナー/ブラジル・・・う~ん、いずれ劣らぬ傑作群ですね。ワタクシは、くわえて「デリカテッセン」と「ターミネーター2」をランキング入りさせたいところですが如何でしょう? 
ご紹介の「ダークシティ」ワタクシも食指がうごきましたから借りてみます早速 (^@^)v
Commented by blues_rock at 2015-01-31 11:08
今日の日経新聞、文化欄にミニ・シアターの記事がありました。
いま、わが国の映画製作本数は、1,000本だとか‥デジタル機材の軽量化、撮影スタッフの少数化、撮影スキル低下、才能なき監督・お手軽脚本・素人俳優たちによる総合芸術の洪水‥ダイハードさんの言われる‘散漫な芸術’の氾濫に上映するミニシアターのセンスが、問われているそうです。
私も毎年何としても見たいと思う新作日本映画は、10本あるかないかです。
昨年は、「そこのみて光り輝く」と「私の男」が、好いと思いました。
Commented by ダイハード at 2015-01-31 12:50 x
即レス★多謝!この予算削減でキツキツの時代に、まだ1000本も作っていられるのですか。ソレを可能ならしめるのはまさに「デジタル機材&技術」の賜物なのでしょう。
だのに安易にリメイク版に走るのがワタクシ的にはゆるせないというか(笑) これってオリジナル脚本が払底している証拠だと思われ。「ロッキー」の企画&脚本をもちこんだ無名のスタローンのような気概が待たれます。プラス、淡淡とロングランをつづけた「八月の鯨」のようなミニシアターの情熱&審美眼・・・。
いっぽうでドキュメンツには括目すべき作品が出てきているようです。河瀨直美は最早賞レースの常連ですし、昨年、ワタクシが映画館へ足を運んだ3本中2本がそうでした。
アクト・オブ・キリング。
キューティー&ボクサー。
あと1本は「愛の渦」。