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フロム・ダスク・ティル・ドーン  シネマの世界<第439話>

a0212807_1355758.jpg今夜ご紹介するのは、ロバート・ロドリゲス監督の‘エル・マリアッチ三部作’と呼ばれる1996年作品「フロム・ダスク・ティル・ドーン」です。
ロバート・ロドリゲス監督(1968~)が、1992年26才の時に撮ったデビュー作品「エル・マリアッチ」(=監督・脚本・原案・撮影・製作、サンダンス映画祭観客賞受賞)、そして、当時まだあまり知られていなかった俳優アントニオ・バンデラス(1960~)を一躍スターダムに押しあげたのが、1995年作品「デスペラード」(=監督・脚本・製作)です。
1992年のサンダンス映画祭でロドリゲス監督と意気投合したクエンティン・タランティーノ監督(1963~)は、「エル・マリアッチ」の続編「デスペラード」に出演(集金人という端役ながらなかなか好い役者ぶりでした)、ギター・ケースを銃器にしたド派手な銃撃戦と荒唐無稽なアクションなど奇想天外な面白さがありました
タランティーノ監督は、ロドリゲス監督に「‘エル・マリアッチを三部作にしよう」と提案、そしてタランティーノ監督の脚本で完成したのが、ロドリゲス監督‘エル・マリアッチ三部作’とどめのスプラッター・ホラー映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(=監督・製作総指揮・編集)です。
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これまた荒唐無稽な筋立てと下品な登場人物たち、さらにグロテスクなゾンビ(吸血鬼)との残酷な殺戮シーンの連続と‥ここまで奇想天外、徹底的にやられると虚仮脅(こけおど)しホラーやゾンビ映画嫌いの私も ‘いやーまいった!’と唸りました。
a0212807_140386.jpg特殊メイク・デザイナー、ロバート・カーツマンのプロットをもとにタランティーノ監督の脚本ならびにロドリゲス監督のメガホン(演出)となれば、三人の稀有な才能は、当然のように化学反応(ケミストリー)を起こし、こうなる(アナーキーかつ破壊的なスプラッター・ホラーとなる)のも当然の成り行きでしょう。
撮ったフィルムは、必ず自ら編集するロドリゲス監督の映像へのこだわりは、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の随所に表われ、スピート感のあるカット割り、コマ落とし(ジャンプ・カット)‥など短いカットを重ねた構成(編集)は、a0212807_1465737.jpg実にテンポ良く、ロドリゲス監督作品の特徴を存分に表現しています。
前半は、ジョージ・クルーニー(1961~)とクエンティン・タランティーノが、傍若無人な凶悪犯罪者ゲッコー兄弟を演じ、平気で強盗殺人を続けながらメキシコへ逃亡しようとする様子を描いています。
兄ジョージ・クルーニーの極悪ぶりと弟クエンティン・タランティーノの性的異常サイコぶりが、強烈です。
a0212807_153143.jpg二人とも実に楽しそう、ノリノリで悪役(ワル)になりきっています。
後半は、ゲッコー兄弟が、ハーヴェイ・カイテル(1939~)演じる元牧師と娘のジュリエット・ルイス(1973~)と息子のキャンピング・カーを乗っ取り、家族三人を脅迫してメキシコ国境を越え、現地のギャング組織と落ち合う怪しげなナイトクラブへ向かうところから映画は、前半の犯罪ロード・ムービーからガラリと趣を変えプラッター・ホラーになります。
砂漠にあるナイトクラブは、日が沈むとヴァンパイアの巣窟と化してゾンビが、群れ遊ぶ桃源郷でした。
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そうとは、知らずナイトクラブに入ったゲッコー兄弟とフラー一家は、ヴァンパイア・ゾンビの大群から襲われ戦うことになりました。
特殊メイクとSFXを駆使した映画後半の荒唐無稽なハチャメチャぶりも‥筆舌し難く説明不能、とにかく映画をa0212807_155077.jpg見ていただくしかありません。
映画のタイトル「フロム・ダスク・ティル・ドーン」は、夕暮れから夜明けまで(フロム・ダスク・ティル・ドーン)のことでヴァンパイア・ゾンビたちとの戦いを意味しています。
ヴァンパイア・ゾンビに変身する前の美人ナイトクラブ・ダンサー(白蛇の女)役のサルマ・ハエック(1966~ 2012年「野蛮なやつら/SAVAGES」出演)が、ゾクッとする妖しい色気をスクリーンに振りまいていました。
a0212807_1553429.jpg夜が明けて生き残った兄ゲッコー(ジョージ・クルーニー)とフラーの娘(ジュリエット・ルイス)の二人が、未練を残して別れるラスト・シーンのロドリゲス監督の演出は、なかなかクール、ZZ-TOPのロックが、流れて映画を閉めました。
by blues_rock | 2015-01-18 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)