ベンガラ色漆継ぎ‥伊羅保ぐい呑み
伊羅保は、陶質の肌理(きめ)が粗く、陶片をきれいに繋ぎ合せてもわずかなヒビから水漏れします。
サビ漆の乾燥(一週間)を待って表面を磨き、呂漆を塗り乾燥、シリコン液で水の滲みをチェック、水の滲みが、
水の滲みが、無くなったら、最後にベンガラ色漆で仕上げます。
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これまた、ひびの模様が美しいですね。
偶然の産物であって、わざと割ってもどこかわざとらしさが残るでしょうね。
ところで、ショーン・ペンは僕も演技の上手い俳優だと思っていましたが、私生活ではトラブルメーカーだと聞いていたので、その先入観で見ていました。
ところが、「アイ・アム・サム」を観てからイメージが一転しました。
彼の場合は、年を重ねるごとに演技に磨きがかかっていますね。
ショーン・ペンが、演じる善き人・悪き人・サイコパス・偽善者は、実在する人物のようなリアリティと凄みがあります。
日本の俳優に例えるなら少しタイプは、違いますが、緒方拳・山崎努の役者ぶりに似ています。
こんどの繕いは「粗相w」とは別物なのですね。器の肌色にもよるのでしょうが、正直、ベンガラ継ぎは血管に見えて吸血鬼のようで、ワタクシ的には受けつけないなぁ・・・あ、スミマセン m@m
唐津での展示会の折「金継ぎ」については縷縷おうかがいできたのですが、以前の記事をみて思いだした質問があります。
金継ぎのばあい、ときどき金そのものに、さらに蒔絵(?)よろしく小さな弧が幾重にもある紋様を見かけますが・・・アレは手描きですか?あるいは転写とかなのでしょうか?
たぶん全部手仕事(匠の技)と推察します。