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心の時空

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Her/世界でひとつの彼女  シネマの世界<第429話>

a0212807_19115293.jpg奇才スパイク・ジョーンズ監督は、2014年新作映画「Her/世界でひとつの彼女」でも秀でた映画センス(監督ならびに脚本)を発揮しています。
映画は、最新鋭人工知能OSの女性(登場するのは声だけ)とその声の「彼女(Her)」に一途に恋する男との近未来の恋愛模様を描いています。
「Her/世界でひとつの彼女」は、スパイク・ジョーンズ監督(1969~ 「マルコヴィッチの穴」)の紡ぐ近未来のロスアンゼルスを舞台にした純愛を求める男のセンチメンタルなSF恋愛映画で、オランダの撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマ(1971~ 2010年「ザ・ファイター」、2011年「裏切りのサーカス」、2014年「インターステラー」など)が、撮った哀感溢れる映像とカナダのオルタナティヴ・ロックバンド「アーケイド・ファイア」の奏でる音楽を聴きながら愉しめるなかなか‘粋な恋愛映画’です。
ジョーンズ監督は、最新鋭にして高性能コンピューターA.I.(人工頭脳)によるOS(オペレーション・システム)機能サマンサ(声‥スカーレット・ヨハンソン 1984~)とコミュニケーションできない不器用な近未来人セオドア(ホアキン・フェニックス 1974~)との人工恋愛をシニカルに(皮肉っぽく)描くのではなく、二人(一つと一人)が、もつ鋭い勘と豊かな感受性による知的でユー
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モラスな人格の交流、さらに疑似恋人セオドアとの交歓(言葉によるセックスも秀悦)で次第に‘喜怒哀楽’を表わすようになる(嫉妬すらする)人間の女性として進化していくA.I.OSサマンサに見る者は、胸キュンとなります。
ジョーンズ監督は、今回初めて単独で脚本を書き、人間性溢れるストーリーと才気あふれる映画センスで「Her
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/世界でひとつの彼女」を撮り、アカデミー賞脚本賞を受賞しました。
人と上手く関われない不器用な近未来人セオドアを演じたホアキン・フェニックスの好演もさることながらA.I.OSサマンサの声を演じたスカーレット・ヨハンソンの演技(知的ながら情感に溢れたセクシーな声)も高く評価され
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ローマ国際映画祭で‘最優秀女優賞’(‥声の演技に最優秀女優賞とはイタリア映画人も粋なことをするもの)を受賞しました。
セオドアが、未練を断ち切れない離婚手続き中の妻キャサリンをルーニー・マーラ(1985~ 不思議な魅力をもつ
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若手女優、「ドラゴン・タトゥーの女」は最高でした)、セオドアの親友エイミーにエイミー・アダムス(1974~)、彼女とセオドアのプラトニックな男女関係もこれまた絶妙です。
高層ビルが、立ち並ぶ近未来のロサンゼルスは、上海で撮影された情景です。
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映画の中で時どき現われセオドアとサマンサの会話をジャマし二人に悪態つくエイリアン・チャイルドの声をスパイク・ジョーンズ監督(アダム・スピーゲルとクレジット)が、演じています。
心で繋がれない(精神のコミュニケーションができない)男と女の間に恋愛はなく‥恋愛でのセックスの役割に
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ついてもコミュニケーション道具の一つであると秀作映画「Her/世界でひとつの彼女」は、きっとあなたに教えてくれるでしょう。
by blues_rock | 2014-12-21 00:30 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)