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心の時空

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神さまがくれた娘  シネマの世界<第419話>

インドは、映画製作本数にして日本の3倍、米国の2倍と桁違いに多い世界一の映画大国です。
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その中心は、ボリウッドと呼ばれるムンバイ(こちら参照)ながら映画大国インドには、さまざまな言語(公用語はヒンディ語)があり、一様にインド映画といっても、ヒンディ語・タミル語・テルグ語・カンナダ語‥と、インド国内の
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地域言語で製作されています。
2014年の公開「神さまがくれた娘」は、2001年アメリカ映画「アイ・アム・サム」(ショーン・ペン主演)にインスパ
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イヤーされたインド南部のタミル語映画でオリジナル版に匹敵する感涙溢れる秀作映画です。
インドでは、歌・踊りテンコ盛りの3時間に及ぶ長尺で公開されたようですが日本公開は、2時間30分(149分)
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に編集されて上映されました。
私は、インド映画特有のキンキラ衣装をまとった男女が、外連味(けれんみ)たっぷりに歌や踊りを延々と続けるa0212807_15661.jpgあざとさに閉口して今まで敬遠して来ました。
オリジナル版「神さまがくれた娘」を30分カットした日本公開版ですら私には、前半たびたび登場する歌・踊りのシーンが、無用に長く感じられました。
この前半を半分くらいカットして2時間あまり(「アイ・アム・サム」が2時間13分)にすると国際映画祭グランプリ級の作品になると推察します。
a0212807_1101358.jpgインド映画の俊英A.L.ヴィジャイ監督(1979~ 監督と脚本、現在35才)の演出センスに非凡な才能を感じました。
インドの名優ヴィクラム(サム役のショーン・ペン)が、知的障害者で6才の知能しかない主人公の父親クリシュナを変幻自在に怪演、幼い娘ニラー(ルーシー役のダコタ・ファニング1994~ 当時7才)を演じたベイビー・サラ (2006~ 当時6才)もまた「アイ・アム・サa0212807_11165.jpgム」のルーシーを演じた天才少女ダコタ・ファニングとは、また違った無邪気でキュートな演技が、映画を見ている者の心を打ちます。
6才の知能しかないクリシュナは、ニラーを出産したあと愛妻を失くし、男手ひとつでニラーを育てていました。
幼い娘ニラーを溺愛し、娘も父クリシュナに甘え、彼の純真で屈託ない性格は、近所や職場のダレからも愛されa0212807_1115949.jpgていました。
ニラーは、小学校に通い始めたある日、ふとしたことで小学校の事務長シュヴェータ(アマラ・ポール 1991~ とにかく美しい、インドのすごい美人に感激)と親しくなりました。
シュヴェータは、ニラーの母親が、父親に反発し家出した自分の姉で、ニラーの父親に知的障害があることを知a0212807_1123475.jpgりました。
クリシュナは、亡き妻の父親である資産家に娘ニラーを連れ去られパニックになり必死でニラーを探します。
そして偶然出会った女性弁護士アヌ(アヌシュカー・シャルマー 1981~ 彼女も美人)たちに支援され6才の知能しかない父親クリシュナが、娘ニラーの親権を裁判所に認めてもらおうと必死に奮闘する姿を描いています。
a0212807_1155994.jpg映画は、後半この法廷シーンが、多くなるものの、ヴィジャイ監督の演出は、親権を巡るシリアスな裁判ドラマではなく、むしろコミカルなシーンや少し非現実的なシーンを多く撮りいれ、父親のクリシュナが、一途に娘ニナーを想う姿を描いています。
映画を見ている者は、知的障害者の父と幼い娘親子の無垢な愛情に胸が締め付けられ、映画のラスト、クリシュナのとった行動に涙が止めどなく頬を伝い流れることでしょう。
by blues_rock | 2014-11-26 00:55 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)