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M I 5 :消された機密ファィル  シネマの世界<第415話>

第一次世界大戦前まで世界七つの海を支配し世界各地に植民地を有した覇権国家イギリス(大英帝国)は、国益保持のため長年培った‘インテリゼンス(諜報活動つまりスパイ工作)’に長けています。
a0212807_913456.jpgアメリカは、1776年に独立しましたが、つい最近までオーストラリア(1901年独立)、インド(1947年独立)ニュージーランド(1947年独立)は、イギリスの植民地でした。
阿片(アヘン)戦争でイギリスに敗れた中国(清朝)は、1842年に香港を植民地支配(割譲)され、それ以来155年間a0212807_9254415.jpg香港は、イギリス王室の私有地でした。
外交でインテリゼンス(諜報活動とスパイ工作)を最も得意とするのが、英語を母国語とするイギリスです。
イギリスの諜報(スパイ工作)機関といえば、「M I 5(エムアイファイブ 国内)」と「M I 6(エムアイシックス 国外 ジェームス・ボンドが有名)」が、つとに有名です。
2011年映画「M I 5:消された機密ファィル」(原題: Page Eight)のプロットは、タイトルにあるとおり「M I 5(エムアイファイa0212807_930021.jpgブ)」組織内の暗闘‥権力闘争にからむ政治画策(陰謀)や権謀術数(駆け引き)を描いたスパイ・サスペンスで、同じ2011年映画「裏切りのサーカス」(こちら)のプロットは、「M I 6(エムアイシックス)」組織内の裏切り(ダブルスパイ)を描いていました。
「M I 5:消された機密ファィル」は、デヴィッド・ヘア監督(1947~ 2008年作品「愛を読む人」)の脚本・監督で製作a0212807_935472.jpgは、BBCなので(たぶん)テレビ映画用に撮ったフィルムを劇場用に編集した映画です。
M I 5情報分析官ジョニー(ビル・ナイ 1949~ 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」こちら)が、親友で元妻の夫でもあるMI5長官ベネディクト(マイケル・ガンボン 1940~)から渡された機密ファィルは、同盟a0212807_936420.jpg国アメリカの捕虜収容所での拷問の実態という極秘情報でした。
この極秘情報にある非人道的な拷問の実態をイギリスで知るのは、首相だけで政府内の誰も議会すらも知りませんでした。
a0212807_9365141.jpgイギリス首相の絡んだ政治スキャンダルを闇に葬ろうとする権力(パワーポリティクス)の暗闘とイギリス諜報(スパイ)機関内の対立を心理劇として静かに丁寧に描いています。
目、眉、口元のほんのわずかな動きで感情を表わすビル=ナイの演技は、さすがベテラン俳優にして名優です。
a0212807_937395.jpg政治スキャンダル阻止のため権力で暗闘する首相アレック役のレイフ・ファインズ(1962~ 「ハート・ロッカー」・「愛を読むひと」・「ナイロビの蜂」)、女優では、ジョニーに協力する謎の女性ナンシー役のレイチェル・ワイズ(1970~ 「ナイロビの蜂」・「ボーン・レガシー」)、MI5情報分析官のジョニーと対立する内務大臣役のジュディ・デイヴィス(1955~)が、見応えのある演技をしています。
a0212807_9385061.jpg「M I 5:消された機密ファィル」は、最後まで緊張感のある質の良いスパイ・サスペンス映画なので心理劇のお好きな方にお薦めします。
by blues_rock | 2014-11-16 07:30 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)