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心の時空

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神々と男たち  シネマの世界<第412話>

a0212807_20471576.jpg信仰は、本来人間の魂を救済し解放するための手段、人を幸せにするための道具です。
どういう神であれ人びとを不幸に陥れ、苦痛を与える神など存在するはずはありません。
まして宗教(宗派)で戦争するなんて愚の骨頂です。
信仰は、人生を豊饒にし、人を幸福にするためにある道具なので、八百万の神仏に祈り、心の安寧が得られるのなら、例えイワシの頭でも良いと思っています。
こちら参照)
さて、このフランス映画「神々と男たち」(2010)は、無宗教である私には、到底理解できない真逆の、殉教を恐れない不屈の信仰心を描く物語です。
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映画のプロットは、1996年アルジェリアの鄙びた村で武装したイスラム過激派集団が、カトリック修道院を襲撃、修道士7人を誘拐し、全員惨殺した事件を実話に基づいて映画化しています。
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映画「神々と男たち」の製作と脚本を書いたエチエンヌ・コマール(プロファイル 詳細不明)、監督と脚本・脚色のグザヴィエ・ボーヴォワ(1967~)才能ある二人のコラボレーションは、この痛ましく残酷な事件を背景に、信仰にa0212807_20584583.jpg生きる修道士7人の魂を通して宗教の意味を問う上質な映画にしました。
ひんやりした静謐な映像もすばらしいと思います。
「神々と男たち」は、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞(グランプリ)、フランス・セザール賞作品賞を受賞しています。
映画は、アルジェリアの鄙びた村で布教するカトリック修道院の修道士7人が、アルジェリア軍とイスラム過激派の内戦に巻き込まれ殉教するまでを描いています。
a0212807_210154.jpg修道院のある村の村人は、イスラム教徒とキリスト教徒が、仲良く平和に共存して暮らしていました。
1996年クリスマス・イブの夜、修道院の静寂は、武装したイスラム集団により破られました。
修道士のリーダー、クリスチャン(ランベール・ウィルソンが好演 1958~、「マトリックスⅠ、Ⅱ」に出演)の毅然たる態度に気押されたイスラム武装集団は、一旦引きあa0212807_2113660.jpgげますが、その日以降、村の治安は、次第に悪化していきました。
イスラム武装集団は、修道士たちが無抵抗なのを良いことに、修道院の備蓄している食料品を略奪しました。
フランス政府は、修道士7人に即時帰国を要請しますが、修道士たちは、信仰(伝道ミッション)のために殉教を覚悟して修道院に留まるか、生命の安全のためフランスに帰国するか、何度も話しa0212807_2123732.jpg合いますが、修道士 7人の信仰に生きる意志は、強く全員一致で修道院に残ることにしました。
映画は、冬の寒い朝、イスラム武装集団に拉致された7人の修道士たちが、着の身着のまま、修道院から山へ連れ去られるシーンで終わります。
出演者は、名優(名脇役)マイケル・ロンズデール(1931~ この「神々と男たち」でセザール賞助演男優賞を受賞)ほか、オリヴィエ・
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ラブルダン(1959~)などフランスの俳優たちが、静かながらも凛とした修道士(強い意志をもった男)を名演しています。 (上の写真:現在のアルジェリア・ティビリヌ修道院、下の写真:殉教した修道士7人の墓)
by blues_rock | 2014-11-10 00:10 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)