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心の時空

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イコライザー  シネマの世界<第410話>

a0212807_23111169.jpgイコライザー(Equalizer)とは、音響機器の周波数(音質のバランス)を調整する回路のことながら、現在公開中の映画「イコライザー」は、悪に虐げられた弱き者に代わり極悪非道な者に鉄槌をおろし社会秩序を調整する(正義を守る)イコライザー(闇の仕事人)を意味しています。
映画の主人公ホームセンター店員ロバート(デンゼル・ワシントン 1954~)は‘必殺シリーズ’ に登場する仕掛人藤枝梅安や仕置人中村主水のような人物ですが、彼らと違うのは、独りで悪に立ち向かい短時間で次々に始末していくことです。
共通点は、裏と表、二つの顔をもつこと、さらに裏の仕事(暗殺)に使う道具(武器)は、表の仕事で使用する道具類、この映画「イコライザー」の主人公ロバートの場合、自分の職場ホームセンター店内にある多数の商品類、そして居合わせた室内のいろいろな物を一瞬のうちに武器に転用して殺しに使用する能力を持っa0212807_23174369.jpgていることです。
アントワン・フークワ監督(1966~)は、国家への忠誠心が強いのか、2013年映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」では、ホワイトハウスを襲撃する暴力悪(国家の敵)を北朝鮮軍特殊部隊にして、愛国プロパガンダのような作風の映画を撮りました。
フークワ監督の新作「イコライザー」は、ロシアのプーチン政権に対するイヤミなのかロシアマフィア(ロシア政府お墨付き裏企業のように脚色)が秩序あるアメリカ社会を暴力で蝕(むしば)み、クレムリン(ロシア政府の中枢)a0212807_2320899.jpgと癒着した複合企業(コングロマリット)を装ったロシアマフィアこそアメリカ裏社会に蔓延(はびこ)る暴力悪の元凶のように描きました。
昼間、ボストンのホームセンター店員として真面目に働く一般市民ロバートの裏の顔は、善良なボストン市民を暴力悪から守る凄腕の元CIA工作員‘必殺イコライザー’でした。
映画の冒頭、ロバートは、きちんと整理された部屋で慎ましく暮らしながらも不眠症であること、昼間ホームセンa0212807_23214064.jpgターで真面目に働き、分け隔てしない誠実な人柄に同僚のダレからも好かれていること、不眠のため毎晩、深夜営業のダイナー(カフェ・レストラン)で読書していることなどロバートの表の顔をさらりと映していきます。
この深夜営業ダイナーで、テリーという少女売春婦(クロエ・グレース・モレッツ)から声をかけられ読んでいた本「老人と海」について質問されます。
ここから映画は一転、妻の死から眠れない(妻の死因は不明)夜が、続く元CIA工作員ロバートの裏の顔‥暴力で支配・抑圧された弱者を見ると黙っておれない正義漢(闇の仕事人イコライザー)ぶりを見せていきます。
a0212807_23233013.jpgロバートのクールで無私なダンディズムは、10年前の2004年、デンゼル・ワシントン主演映画「マイ・ボディガード」の主人公 元CIA工作員ジョンと重なり、違うのは、身を挺して守る相手が、当時10才のダコタ・ファニング(1994~)から16才のクロエ・グレース・モレッツ(1997~)に変わっただけのようでした。
クロエ・グレース・モレッツ演じた少女売春婦は、ポッチャリとして可愛く、1976年映画「タクシー・ドライバー」で少女売春婦を演じた当時13才のジョディ・フォスター(1962~)のようなロリータ的妖しさを放つ色気はありません。
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2008年当時まだ10才のクロエ・グレース・モレッツが、「早熟のアイオワ」(こちら)で見せた天才的演技センスは、1994年「レオン」に出演した当時13才ナタリー・ポートマン(1981~)や2010年韓「アジョシ」(こちら)で当時10才のキム・セロン(2000~)が見せた演技に匹敵、天才子役としてデビューし名女優となったジョディ・フォスa0212807_2325791.jpgターやナタリー・ポートマンのようにクロエ・グレース・モレッツも天才子役から先輩たちのように個性的な名女優になって欲しいと思います。
2013年「ハッシュパピィ~バスタブ島の少女」(こちら)で主演、撮影当時わずか6才であった稀代の天才子役クヮヴェンジャネ・ウォレス(2003~ 史上最年少でアカデミー賞‘主演女優賞’にノミネート)は、その後2014年映画「それでも夜は明ける」(こちら)で主人公の娘役として出演、まだ少女ながら大人の女優へ成長しそうな予感がしました。
現在公開中の新作映画「イコライザー」は、面白いサスペンス・アクション映画です。(オフィシャル・サイト こちら
by blues_rock | 2014-11-04 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)