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心の時空

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a day in my life

食の安心≠安全(下)

昔から「イワシの頭も信心」(こちら)と言いますが、イワシの頭を神仏(かみほとけ)と崇(あが)め奉(たてまつ)り信じている方も、‘ホントカナ?’くらいの気持ち(知的好奇心)は、あったほうが安全ですよと昔農業団体で働いていた者として、余計なお世話ながら忠告したいと思います。
a0212807_032363.jpg「信じる者は救われん」と言いますので、イワシの頭を盲信する人は、イワシの頭を疑いませんから赤子より容易(たやす)く騙されるでしょう。
「儲」(もうけ)という漢字は、「信+者」の合体でできた文字でも分かるとおり‥儲けるためには、とにかく信者(ファン)を増やすこと、すべての宗教団体が、そのために教団あげて血眼(ちまなこ)になり、委細構わず勧誘しています。
話が、逸れてしまいましたので「食の安心≠安全」に話を戻します。
有機栽培のために土に鋤きこまれる「有機質」肥料つまり堆肥(たいひ)とは、何なのか、今年6月10日の拙ブロa0212807_0324266.gifグ「モンシロチョウ(紋白蝶)」(こちら)で少し触れましたが、「有機質(堆肥)+無農薬=安全・安心」と思いこむ
のは、少しヤバイと思います。
生半可な知識の鵜呑みや有機説明書の丸飲みは、宗教と一緒で、自分の‘安心’には、大いに役立ちますが、果たして‘安全’なのか、というと、その保証はできません。
なぜか?‥野菜や果物の有機栽培は、有機質土壌の畑で栽培されますが、畑に鋤きこむ堆肥は、畜舎内で牛・豚・鶏など家畜の糞尿とワラ・オガクズが、混ざった排泄物を堆肥小屋で長期間発酵させ、有機質に分解生成させたものです。
a0212807_0331727.jpgつまり、有機栽培野菜・果物の ‘安全の証明’には、畑に鋤きこまれた堆肥の由来を知ると同時に、「家畜の餌(配合飼料)」の製造記録の履歴(トレサビリティ)、「畜舎で使用される消毒薬、殺虫剤」、「家畜の病気に投与する抗生物質、ワクチンなど治療薬」が、すべて明らかにされなければなりません。
家畜への投薬は、正確な記録さえあれば、履歴確認できますが、家畜のエサである「配合飼料」の製造履歴は、たいへん厄介で難解な代物です。
a0212807_0335118.jpg日本の畜産農家が、家畜に与える「配合飼料」の主原材料には、ほとんどアメリカ産のトウモロコシと大豆が、使用されています。
現在、アメリカで生産されるトウモロコシの88%、大豆の93%が、「遺伝子組換え(GMO)」のトウモロコシと大豆です。
参考までに、カナダが、主産地のナタネ(キャノーラ食用油)の97.5%、オーストラリア産綿花の99.5%が、「遺伝子組換え(GMO)」の食用油(ナタネ油・サラダオイル)であり綿製品なのです。
私たち消費者の日常生活を取り巻く供給(生産・製造)環境は、「遺伝子組換え(GMO)」農産物とそれを主原料とする商品が、メインとなり、私たちは、もう以前のような消費環境に後戻りできない現実の中で暮らしていますので、もう少しスペースを割いて‘遺伝子組換え農作物’の現況(真実)については、「食の安心≠安全」の続編として近いうちに書きたいと思います。
(参考) 左の本は、白井和宏著「家族に伝える牛肉問題」‥私が生活クラブ生協連合会を担当している時、白井氏の依頼で、確か第7章と第8章の原稿書きを手伝った本です。
その時のことを憶い出しながら続編「日本の台所‥BSEのいま」と「日本の台所‥遺伝子組み換え食品の氾濫」(近日中)を書きたいと思います。
by blues_rock | 2014-11-02 00:02 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)