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心の時空

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a day in my life

食の安心≠安全(中)

漁業でも‘おもしろい事例’が、ありますので皆様方は、どう考えられるか、ご紹介したいと思います。
兵庫県明石市は、瀬戸内海の漁港として有名で、とくに「明石の鯛(タイ)」、「明石の蛸(タコ)」といえば、海産物のブランド品として消費者に人気があり、瀬戸内海で漁獲された鯛や蛸は、明石港に水揚げされ、明石の鮮魚市場に並ぶと当然プレミアムが、付いて高い価格で取引されます。
a0212807_20292158.jpg以前、私の出席した農林水産省主催「産地・食品表示説明会」の質疑応答で、漁業関係者の方が、手を挙げて「明石港で水揚げすれば、すべて‘明石の鯛’と表示して良いか?‘明石の海’とは、どこまでを言うのか?(‥明石海峡の向こうは淡路島だが、淡路島沖も明石の海で良いか?と皮肉もチクリ)明石沖合は、‘鯛の養殖’も盛んで海の荒れた日に逃げた鯛が、一本釣り漁師の針にかかると‘明石の天然鯛’として高価格で取引されるが、これは、表示違反にならないのか?」と質問しました。
ひな壇に並ぶ数名の農水省キャリア官僚は、しどろもどろ‥私は、ニヤニヤしながら聞いていましたが、ついにa0212807_20383216.png農水官僚の一人が、開き直り「皆さん方、プロでしょ!? 明石沖は、明石沖ですよ、天然鯛と養殖鯛くらい皆さん方、見たら分かるでしょ!?」と逆ギレ答弁していました。
他にも大笑いするような「食の安全と安心」にまつわる話題が、テンコ盛りにあります。
「食の安心≠安全」を平たく言えば‘安心’とは、「個人の心に関わること」つまり個人の問題です。
一方‘安全’は、万人に共通する明確な基準が必要です。
それには、消費者ダレでも理解できる‘具体的な表示’や‘数値による説明’が、求められ、秘伝のタレ、企業秘密(秘密は特許取得すべし)などの言い逃れは、許されません。
つまり、安心と安全は、「≠(イクオールではない)」ということです。
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消費者が、安易に信じる根拠のない「食の安心と安全神話(思い込み)」は、私たちのまわりにあまりに多く、書き切れないので「食の安心≠安全」の具体的な事例に、ポイントを絞りたいと思います。
「安心」というものは、一人ひとりの顔が違うように、心(気持ち)にも違いがありますので、消費者(つまり自分)の価値観が、最優先し選択した結果は、当然すべて自分の責任です。
a0212807_20425527.jpg「安全」は、消費者(この場合他人)に安全の証明できるもの、安全であることの説明責任を果たせるものでなくてはなりませんから、当然その結果次第では、すべて生産者(製造会社)が、法的責任を負うことになります。
具体的事例を挙げれば「有機」(有機栽培、有機農畜産物)というものの曖昧さです。
ほとんどの消費者は、‘有機表示’された野菜や果物、有機原料使用と記載されたシールを安易に信じ、多少価格が、割高でも有機信者(ファン)は、喜んで購入し、満足度の高いものを食べた心理効果は、抜群で「さすが、有機生産物だ、おいしい!」とハッピーになり‥万事、めでたし、めでたし、です。(へ続く)
by blues_rock | 2014-11-01 00:01 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)