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心の時空

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a day in my life

食の安心≠安全(上)

食欲の秋に無粋ながら、今夜から三夜連続で「食の安心≠安全」は、私たち消費者の願う‘食の安心’と消費者の求める‘食の安全’は、「イクオール(同じ)ではない」というお話をします。
天下の大ドロボウ石川五右衛門は、「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗っ人の 種は尽きまじ」と桃山時代、太閤秀吉の科した釜ゆでの刑を前に、辞世の句を詠いました。
a0212807_2021798.jpg4百数十年後の平成の世にも農畜産物包装加工・食品製造業界の‘詐称・偽装’による盗っ人のような犯罪行為が、性懲りもなく相変わらず続いています。
私も農協組織で働いていたころ、国内農畜産物の‘産地表示詐称(偽装)問題’や‘食品製造偽装事件’に遭遇、国(農林水産省)から8回の業務改善命令を受け(その後も業務改善命令は続きました)、そのころ私が、担当していた生活クラブ生協への謝罪と説明のため対応に追われたことがあります。
実際現場でお詫びの対応をしていて‘詐称・偽装’と言っても一様ではなく「悪質なもの」(明らかに詐欺行為、犯罪行為)もあれば「単純ミス」(うっかりミス)と千差万別、さらには「笑ってしまうようなもの」まで枚挙に暇(いとa0212807_204625.jpgま)がありません。
生産者ならびに製造会社が、金銭目的、利益目的のため、赤の他人(消費者)に詐欺や偽装行為を行ない取引相手に甚大な被害を与えたら、これはもう明らかに‘刑事犯罪’です。
笑ってしまうような事例は、それこそ山のようにありますが、一つの例を挙げれば、国産タマネギの産地として有名な北海道のある農協が、東京の大手スーパーと産地指定したタマネギの大口取引を契約しました。
あいにく、その年は、指定した産地のタマネギ生育が悪く、契約した数量の半分も収穫に至りませんでした。
a0212807_2094776.jpg困った農協の担当者は、日ごろから何かと農産物の品質・企画に厳しくクレームの多い鬼バイヤーの顔を思い浮かべ、タマネギ生育不良による契約数量の変更を言い出せずにいました。
そこで隣接する農協から不足分のタマネギを購入、自分の農協の出荷箱に入れて契約数量通りを納品しました。
北海道の大地(畑)で同じタマネギの種子と同じ生産環境で生産されたタマネギに品質のバラツキはなくバイヤーも満足、消費者にも「さすが北海道**農協産のタマネギだ、美味しい。」と評判で大手スーパーの契約数量は、あっという間に売り切れました。
それから数か月後の外部検査で**農協産タマネギの生産量と出荷量に相違があると指摘され、北海道**a0212807_20401768.jpg農協産タマネギの‘産地表示違反’がバレました。
激怒したのは、 ‘産地偽装’ とニュースで、社名と店舗の映像が、流れた大手スーパーでした。
乾シイタケ(右写真)も産地表示偽装の多い農産品の一つで消費者の‘大分産’神話が、大分県の生産量よりも多い流通量を支えていると私は思っています。
‘天日干し’も天日で乾燥したということではなく、包装する前に短時間日光に晒したという意味です。
マスコミも火事場で騒ぐ野次馬のように一過性のニュースで取りあげるだけ、品質(原産国・原材料)・賞味期限・製造年月日の表示違反、農産物・畜産加工品の産地偽装など、その背景と問題の核心に迫るジャーナリズムの役割を担うメディアが、少なすぎるように思います。(へ続く、こちらは参考まで)
by blues_rock | 2014-10-31 00:00 | 自然/農耕/食料 | Comments(1)
Commented by j-machj at 2014-10-30 09:02
ブログの写真を採用していただいてありがとうございます。

いつだったか?「ダー・ウィンの悪夢」というドキュメンタリー映画を観て衝撃をうけました。

アフリカの小国でヴィクトリア湖に放流されたナイルパーチという外来種が繁殖してヴィクトリア湖の生態系を壊しました。
しかし、これが加工すれば良い食材になるということで、日本にも大量に輸出されているそうです。

「白身の魚」と表記されている冷凍食品などは、実はこれなんじゃないかと?と・・・・・