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心の時空

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a day in my life

死刑制度 ~ 罪と罰(下)

a0212807_1516439.jpg私は、刑罰の極刑として死刑存続を支持しますが、凶悪殺人を犯した犯罪者に更生を期待して無期懲役刑(いつの日か仮釈放という微かな期待を抱かせる)にする中途半端な刑事罰ではなく、死刑と無期刑の間に‘更生を視野に入れない終身刑’(生涯を刑務所で過ごす刑)を導入すべきと考えます。
いまの日本には、いわゆる政治犯・思想犯(国家反逆罪)の死刑囚はいないものの、時の権力(政権)が、反体制の思想・信条の持ち主を秘密警察(ゲシュタポ・KGB・旧日本の特高・中国共産党の公安など)を使い罪状をデッチ上げ裁判もなく国家反逆罪やスパイ罪で死刑にするような不正義の全体主義(ファシズム)国家を私は嫌悪(断固拒否)します。
死刑廃止論者の口から必ず出るのが、冤罪による死刑の可能性についてです。
冤罪のほとんどは、被告が事件に関わったという明白な証拠もないまま、警察や検察の自白調書だけで裁判の判決が下る場合です。      (下写真3枚:紀元前18世紀半ば「ハンムラビ法典」の石碑とその拡大)
a0212807_19365515.jpg冤罪防止の対策には、証拠の存在と自白強要の排除、併せて警察・検察の取調べを可視化、その記録を撮影し録音することです。
まとめて言うと刑罰は、‘悪に対する悪反動’であるため、犯人の罪状に相当する刑罰によって犯罪を相殺するという考えです。
ドイツの哲学者カントは、絶対的応報刑論、相対的応報刑論の中で刑罰が、犯人の犯した罪への応報であることを認めつつも、刑罰は、同時に犯罪防止の役割も担っていると述べています。
人類が集落を作り、集落が社会となり、やがて国家を形成、国家を支配する指導者(王)は、権力による支配と秩序の維持に法(ルール)を導入、絶対服従の権威付けを行ないました。
刑罰を制定した古代法で最も有名なのが「目には目を、歯には歯を」の「ハンムラビ法典」で、紀元前18世紀半ば古代バビロニア王ハムラビは、国家秩序を乱す者、王の権威に従わない者の罪に対する刑罰を定めました。
a0212807_19383779.jpg「目には目を、歯には歯を」の有名なフレーズから「やられたらやりかえせ」の意味と理解し復讐を奨励するような野蛮な法典と思い込んでいる人が多いようです。(ほとんどの人が、そう思っているのでは‥?)
しかし、ハンムラビ法典の本旨は、「やられたらムチャクチャやりかえせ」のような過剰な報復を禁じており、「目には目を、歯には歯を」と同じ程度の刑罰にとどめ復讐(報復)の連鎖を防ぐため良識のバランスを執る法律でした。
つまり、古代バビロニア王国は、犯罪に対し個人の報復や私刑(リンチ)を禁じ、国家秩序を維持する刑罰を定めたのが「ハンムラビ法典」でした。
ハンムラビ法典は、近代刑法の考え方に大きな影響を与え歴史的に重要な法律とされています。
a0212807_19533152.jpgなんだか、ダラダラとまとまりのない私の「罪と罰」論になりました。
私は、明治政府が、100余年前に制定した旧い刑事訴訟法の基本原則(‥服役し更生すれば社会復帰できる)を根幹より見直し、不条理な犯罪の犠牲者(と家族)の悲痛な思いと憎悪をほんのわずかでも癒せるよう理不尽な加害者(犯罪者)に厳正な処罰を科す刑法にするよう法改正しなければならないと思います。
by blues_rock | 2014-09-19 00:19 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)