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心の時空

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a day in my life

死刑制度 ~ 罪と罰(中)

a0212807_0241136.jpg日本の刑務所は、犯罪者の罪を罰するペナルティ刑務所でなければならないのに、キリスト教を国教とする「罪を憎んで人を憎まず‥汝の隣人を愛し罪を許せ」のお手本のような何とまあ人の良いお人好しの監獄施設(福祉施設のよう)だろうと私は、がっかりします。
わが国の刑務所は、犯罪者の収容人数に対する刑務官の数が、外国に比べ極めて少なく、さらに刑務官は、警備を担当する職員以外、警棒すら持てない完全な丸腰状態で看守業務を担っています。
刑法は、また裁判所の判決で量刑が確定しても、すぐに刑務所に収監し刑罰を科さず刑を一定期間‘執行猶予’するという温情制度、さらに受刑中に服役態度が、良好であれば‘恩赦’という特典で減刑され、たとえ重罪の殺人罪でも「無期懲役」なら減刑され仮出獄できることもあります。
現在、わが国刑法による最高刑罰(極刑)の死刑を裁判所から言い渡され(量刑を科され)死刑執行を待つ死刑囚(極悪非道な殺人犯)は、全国に128人(平成26年7月現在)います。
死刑囚の場合、死刑確定までに裁判所(司法)が、結審で被告(殺人犯)に「極刑をもって臨むしかない」と死刑a0212807_026326.jpgの判決を下すまで「裁判の三審制」に則り、刑法を以て被告(殺人犯)の訴状に対し、裁判官の前で事件の証拠をもとに‘検事×弁護士’の激しい事実認否の論戦を展開します。
殺人犯の罪状では‥1.犯罪の性質、2.犯行の動機、3.犯行の状態、とくに殺害方法の執拗性、残虐性、4.結果の重大性、とくに殺害された被害者の数、5.遺族の被害感情、6.社会的影響、7.犯人の年齢、8.前科、9.犯行後の情状などが陳述され、物的証拠や調書をもとに裁判が行われます。
裁判所(司法)の判決により死刑が、確定すると法務大臣(行政=法務省)は、確定後‘6か月以内’に刑の執行a0212807_0285164.jpg命令(刑事訴訟法475条2項)に署名しなければなりません。
いま全国に128名の死刑囚が、刑務所で死刑を待っている事実は、政府(行政)自ら国の法律に違反し一国家公務員たる法務大臣が、職務をサボっているとしか思えません。
ちなみに日本国民の9割(国民のほとんど)は、死刑制度の存続を支持(仕方ないの消極支持も含む)しています。(こちら参照)         (上写真:ルネ・マグリッド「恋人たち」)
死刑に次ぐ刑罰に「無期懲役」があり、殺人罪で起訴されたものの死刑を免れた被告(犯罪者)は、1,826人(2012年現在)です。
2004年(平成16年)、それまで有期刑の上限であった20年が、30年に法改正され従来のように殺人を犯し無期a0212807_0293665.jpg懲役の量刑で模範囚ならば15年もすると仮釈放され社会復帰できましたが、そのチャンスは、いまや俄然少なくなりました。
殺人罪で無期懲役の刑罰を課された被告(犯罪者)が、15年~20年で仮釈放(社会復帰)されたら殺された被害者の家族感情は、収まらなかったろうと推察します。
刑務所での長い服役中、取り返しのつかない人を殺めた罪の深さを悔い、贖罪し更生したいと仮釈放される日を待ち願い生きている無期懲役囚もいると思います。      (上写真:刑務所の食事)
しかし、有期刑の上限が30年となった今、刑務所の中で死期を迎えるか、後期高齢者となり仮釈放されたとしても彼らが復帰できるような社会は、高齢者介護施設以外のどこにもありません。(下に続く
by blues_rock | 2014-09-18 00:18 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)