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心の時空

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プロミスト・ランド  シネマの世界<第388話>

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997)の脚本を書いてアカデミー賞脚本賞を受賞したマット・デイモン(1970~)が、新作「プロミスト・ランド」でも脚本を書き、併せて製作・主演した新作映画「プロミスト・ランド」を天神のKBCシネマで見ました。
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「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では、マット・デイモンは、親友ベン・アフレック(1972~ ベン・アフレックは2012年「アルゴ」でアカデミー賞作品賞受賞 こちら)と共同で脚本を書き(ベン・アフレックもアカデミー賞脚本賞を受賞)主演しています。
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監督は、名匠ガス・ヴァン・サント(1952~ 2008年「ミルク」を監督)です。
マット・デイモンは、「プロミスト・ランド」で共演するジョン・クラシンスキー(1979~)と共同脚本・共同製作を行ない、再びガス・ヴァン・サント監督のメガホンで映画を撮りました。
a0212807_1344876.jpg主演するマット・デイモンは、新エネルギー資源であるシェールガス大手企業の幹部候補社員スティーヴを演じ、スティーヴの同僚役を名女優フランシス・マクドーマンド(1957~)、マット・デイモンと共同で脚本を書いたジョン・クラシンスキー(1979~)が、環境保護のキレ者活動家を演じ、スティーヴと心を通わせる女性教師役にローズマリー・デウィット(1974~)、シェールガスに詳しい老教師役のハル・ホルブルック(1925~ 89才の高齢ながら存在感たっぷり)と雑貨店主役のタイタス・a0212807_1362168.jpgウェリヴァー(1961~)の味わい深い渋い演技も必見です。
映画ストーリーの骨子は、大手エネルギー会社の敏腕ビジネスマンであるスティーヴは、ペンシルヴァニア州の寂れた田舎町マッキンリーの周辺に埋蔵する豊富なシェールガスの採掘権を経済不況による借金で苦しむ農場主や牧場主から安く買収しようと交渉していました。
スティーヴは、契約交渉を簡単に進めるため地元の顔役(ローカル政治家)に裏金(ワイロ)を渡し住民説明会の開a0212807_138402.jpg催を依頼しました。
住民説明会の当日、会場にスティーヴの予期しない強面の人物が、二人出席していました。
一人は、シェールガスに詳しい元技術者の老教師で、スティーヴの会社が、行なうシェールガス採掘(水圧破砕)には、大量の水と化学薬品を必要とし採掘地周辺の地下水を汚染すること、やがて農地は、汚染され環境破壊につながることなどを指摘、会場に居合わせた住人たちに町全体の意思決定を行なう住民投票を呼びかけました。
a0212807_1454549.jpgもう一人は、やり手の環境保護活動家でスティーヴたちが、訪ねる農家に先回りしてシェールガス採掘反対運動キャンペーンを展開していました。
「プロミスト・ランド」は、シェールガスうんぬんをテーマにした社会派ドラマではなく、住民投票の結果も分からないまま幹部候補社員で敏腕ビジネスマンであったスティーヴが、会社から解雇され女性教師を訪ねるところで映画は終わります。 (上写真:共同で脚本を書いた主演のマット・デイモンと共演したジョン・クラシンスキー)
a0212807_146527.jpgガス・ヴァン・サント監督は、カメラを長回してペンシルヴァニアの雄大な自然を鳥瞰した空撮シーンを何度も映画に挿入、その美しいシーンは、見る者にじわり「あなたの大切なものは何ですか?」と問いかけているようでした。
ガス・ヴァン・サント監督の演出に映画の終盤、住民説明会会場の学校体育館入り口で25セント(25円)のレモネードを売る少女と高額所得ビジネスマンのスティーヴとの会話も象徴的で、‘さすが!ガス・ヴァン・サント監督’と心中で拍手しました。
by blues_rock | 2014-09-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)