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心の時空

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LUCY/ルーシー  シネマの世界<第387話>

フランス映画の異才リュック・ベッソン監督(1959~)は、これまで1990年映画「ニキータ」のニキータ、1994年映画「レオン」の少女マチルダ、1997年映画「フィフス・エレメント」のリー、2011年「コロンビアーナ」(こちら 製作・脚本のみ、監督もして欲しかった)のカトレアとクールなヒロインを創り出してきました。
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現在公開中のリュック・ベッソン監督最新作「LUCY/ルーシー」のヒロイン、ルーシー(スカーレット・ヨハンソン 1984~ 2003年「真珠の耳飾りの少女」は最高に美しい)は、韓国マフィアのボス(チェ・ミンシク 1963~ 血も涙も無い非情の悪役が上手い韓国人俳優 こちら)から脳拡張薬の袋を体内に埋め込まれ運び屋にされました。
a0212807_15431973.jpg監禁されているとき、マフィアの手下に暴力をふるわれ、ルーシーの体内で脳拡張薬が、漏れ出しました。
異常な量の薬は、ルーシーの脳機能を次第に拡張させ、彼女の脳を覚醒させて行きました。
ルーシーは、驚異的な能力を発揮していく一方、自分の脳機能が、完全(100%)になったとき生命(いのち)の終焉を迎えることにも気づきました。
ルーシーは、脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン 1937~)に連絡、博士が唱える「脳機能拡張の仮説」a0212807_15435987.jpg‥人類の有する脳機能のうち使用しているのは10%であり90%が未使用であること、十億年前の生命誕生から現在までの知識は脳に集積されていること、その知識の継承に必要な手段は二つ、「不死」か「繁殖」であること、そのために時(時間)が、不可欠なことも理解していると伝えました。
さらに彼女は、自分の脳機能を完全化(100%)し消滅する(死ぬこと)ことでノーマン博士の仮説を実証、そのデータ(情報)を彼に提供すると申し出ました。
ノーマン博士の研究グループが、見守る中ルーシーの脳機能は、さらに覚醒し驚異的な超人パワーを発揮するa0212807_15443583.jpg一方で、人間性を喪失し自らを制御できなくなりました。
映画は、人間の脳機能覚醒を主題に劇画アニメをSFX実写したような痛快SFアクション映画ながら異才リュック・ベッソン監督ならではの‘香辛料’が効いています。
映画の冒頭に登場する猿人が、川で水を飲むシーンは、天才スタンリー・キューブリック監督映画「2001年宇宙の旅」(こちら)へのオマージュと思われ、その猿人こそ1974年エチオピアで発見された300万年前の猿人ルーシー(ビートルズの名曲「ルーシー・イa0212807_15452530.jpgン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」から命名された)への敬意で、その他1982年スピルバーグ監督映画「E.T.」、1999年ウォシャウスキー姉弟監督映画「マトリックス」へのオマージュ・シーンが、登場します。
映画には、哲学の「形而上学」的な言葉(やセリフ)が、随所に登場します。
映画のラスト、韓国マフィアのボスを射殺したフランスの刑事が、消滅したルーシーに「どこにいる?」と呼びかけるとルーシーは、彼の携帯に「どこにでもいる」とメツセージを送りました。
a0212807_1549515.jpg映画の難しいプロット‥覚醒した脳機能の行く方、哲学のジャンル「形而上学」的な知性(人類の脳機能10%の認知する世界)など横に置くとして、映画の見どころとしてルーシーの脳機能が、20%、50%、100%と拡張し覚醒していく様子、高度に覚醒したルーシーが、目の前の景色をスマートフォンの画面タッチのような仕草で変えるところなどシュールな映像を楽しみながら見るのもまた、リュック・ベッソン監督の最新作映画「LUCY/ルーシー」は、おもしろいと思います。(「LUCY/ルーシー」特別映像こちら
by blues_rock | 2014-08-31 00:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)