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心の時空

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ザ・ドア/交差する世界  シネマの世界<第347話>

この現実とは別の、もう1つの現実「パラレルワールド」(parallel world 現実に並行した世界)を描いた摩訶不思議な映画が、「ザ・ドア/交差する世界」です。
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今年(2014年)2月に日本公開されたドイツ映画ですが、デンマークの名優マッツ・ミケルセン主演、「偽りなき者」(こちら カンヌ国際映画祭‘主演男優賞’受賞)で見せたすばらしい演技を「ザ・ドア/交差する世界」でも披露しています。a0212807_14114655.jpg
監督は、ドイツのアノ・ソウル監督(1963~)と脚本も同じくドイツの脚本家ヤン・ベルガー(1970~)です。
映画は、‘パラレルワールド’のSFスリラー、死んだ人間が生きている世界を描くホラー、自分が二人いる現実のミステリー、自分がもう一人の自分を殺すサスペンス、娘を失くした父親の悲痛な喪失感と愛する娘を救うため自分を犠牲にする母親のヒューマン・ドラマの要素が、融合していますのでエンターティメントとしてa0212807_1413712.jpg大いに楽しめます。
自分が、二人いる現実世界‥その世界が、偶然交差したとき、あなたは、どちらを選びますか?と見る者に問いかけるパラレルワールド(別の並行世界)を描いた映画なので予告編(こちら)をご覧になって‘おもしろい’と感じられた方にお薦めしたい映画です。
画家のダビッド(マッツ・ミケルセン)は、近くに住む愛人を訪ねているとき幼い一人娘を自宅プールで溺死させa0212807_14144141.jpgました。
それが原因で妻とも別れ、自責の念と悲痛な喪失感を抱え5年経ったある日、ついに生きる意欲を失い同じプールで自死をはかりました。
ダビッドが、妻にかけた謝罪する最期の電話に異常を感じた妻は、彼の友人に連絡、駆け付けた友人に彼は命を救われました。
その日の深夜、凍りついた道で足を滑らせ転倒したダビッドは、娘が亡くなる前追いかけていた蝶の死骸を見つa0212807_14193918.jpgけました。
蝶の死骸をそっと手にとると蝶は息を吹き返しフワリと飛び立ちました。
蝶のあとを追うと森にある廃屋に入っていきました。
暗く狭い通路を行くと光の射しこむ扉(ドア)がありました。
ダビッドは、不思議に思いドアを開け中に入ると5年前、娘が溺死する前と‘まったく同じ現実’に足を踏み入れました。
ダビッドは、ドアの向こう側の蝶を追っかけプールに落ちた娘を発見、救出しました。
a0212807_14203972.jpg家に帰りますが、父親のダビッドを見る娘の表情は硬く怯えながら「パパではない」と言いました。
懐かしく自分の部屋を眺めていると帰宅した‘もう一人の自分’ダビッドから不審者と見なされ襲われました。
パラレルワールド(別の並行した現実)で生きるダビットが、5年前のダビット(つまり自分)と交差した瞬間です。
お互い顔を見合わせ驚愕しますが、5年前の自分ダビットと格闘しているときダビッドは、‘相手’を殺してしまいa0212807_1432335.jpgました。
なんとその相手は“もう1人の自分”で、その様子を娘が階段のうえから見ていました。
ここまで書くと胸がドキドキし、背中もゾクゾク、とても見たくなりませんか?
撮影は、すべて実写なので(真冬の蝶だけCGかな?)SF映画ながら映像にリアリティがあります。
第一級のスリラーとしても見ごたえのある映画です。
by blues_rock | 2014-05-27 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)