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心の時空

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カンパニー・メン  シネマの世界「第341話」

a0212807_21581622.jpg現在公開中の映画「8月の家族」の監督ジョン・ウェルズは、2011年映画「カンパニー・メン」で長編映画監督デビューしました。
ウェルズ監督は、それまで人気テレビドラマの「ER緊急救命室」や「ザ・ホワイトハウス」の監督を長い間務め満を持して長編映画に挑戦、自ら監督・脚本・製作を担い長編映画「カンパニー・メン」を撮りました。
撮影は、これまで名だたる名画の撮影を担当したイギリスの名撮影監督ロジャー・ディーキンス(1949~ 最新作は「プリズナーズ」の撮影監督)です。
映画のプロットは、アメリカの金融危機に端を発した100年に一度といわれている長期経済不況に翻弄される大企業役員の冷酷さ、突然解雇された(クビになった)エリート社員たちと失業による家族の苦難と絆をテーマにしています。
a0212807_2203565.jpg映画の展開にテレビドラマのようなところもあるもののウェルズ監督の人物描写は、さすがに上手く、長期放送された人気テレビドラマ「ER緊急救命室」などの演出でキャリア十分、俳優の個性に頼らずウェルズ監督は、会社の犠牲となりリストラされたエリート会社員(カンパニー・メン)たちが、突然直面した厳しい失業の現実と再就職への苦悩を上手い演出でリアルに描いています。
a0212807_221028.jpgポルシェに乗り豪邸でのリッチな生活が、突如暗転する幹部社員をベン・アフレック(1972~)、彼の上司で会社創業役員ながら利益優先の社長と対立する副社長をトミー・リー・ジョーンズ(1946~)、会社草創期の現場で汗を流し叩き上げてきたベテラン社員にクリス・クーパー(1951~)、社長の命を受け業績の悪い部門の役員・社員は、情け容赦なくリストラ(解雇)する人事a0212807_22132637.jpg
部長をマリア・ベロ(1967~)が、好演しています。
その中で映画「カンパニー・メン」に大工職人役で出演したケビン・コスナー(1955~)だけが、カンパニー・マンではなく、当時サブプライム・ローン問題で深刻なダメージを受けていた住宅不況に喘ぐ工務店主で、実直な人柄を好演しています。
a0212807_22321371.jpgウェルズ監督は、再就職活動でも虚勢を張り、面接でもポストと年収ばかり気にするベン・アフレックとコスト割れしても仕事を引受ける無骨な義兄ケビン・コスナー二人の人生を同等に並べ、見る者に‘自分で人生の意味を考えてください’とメッセージしています。
by blues_rock | 2014-05-17 02:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)