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心の時空

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プリズナーズ(後編)  シネマの世界<第338話>

愛娘の生死を心配し発見を焦る父親ケラーは、アレックスが犯人と思い込んでおり、彼が証拠不十分で警察から釈放されたことに激怒、彼を密かに拉致し廃屋に監禁しました。
a0212807_19185717.jpgもう一人の娘の父親フランクリン(テレンス・ハワード1969~ 幼い娘の身を心配しながらも善良な市民を好演)を巻き込み口止めして監禁しているアレックスにすさまじい拷問を加え自白させようとしますがアレックスは、瀕死の瀬戸際にありながらも沈黙を続けます。
ロキ刑事は、行方不明になったアレックスにケラーが関わっていると疑いながら彼を尾行、一方で捜査線上に浮かんだ変質者然とした新たな容疑者(デヴィット・ダストルマンチャン 彼かa0212807_191914100.jpgら漂う異様感がすばらしい)を拘束、ロキ刑事が彼の部屋を捜索すると施錠されたボックスがいくつもあり、その中に血まみれの女の子の服と一緒に夥(おびただ)しい数の悪魔の象徴である蛇が入っていました。
ボックスの一つに‘メイズ(パズルの迷路)’があり難航する事件にそれまで沈着冷静に捜査していたロキ刑事も堪忍袋の緒がa0212807_19203673.jpg切れたように容疑者に暴力をふるい、それを止めに入った同僚の拳銃を奪った容疑者は、ロキ刑事の目の前で自殺しました。
混迷していく事件に母親のマリア(マリア・ベロ 1967~)とナンシー(ヴィオラ・デイヴィス 1965~)は、憔悴し精神錯乱に陥ります。
敬虔なキリスト教徒のケラーが証拠のない容疑者アレックスを犯人と決め付け過激な暴力をふるう一方で良心a0212807_19232960.jpgの呵責を感じ、監禁されているアレックスの部屋の前で‘神に許しを乞う’ 祈祷を行なうシーンが何度も登場します。
さすが傑作映画「灼熱の魂」を撮ったヴィルヌーヴ監督です、新作「プリズナーズ」もミステリーとクライムサスペンスさらに心理ドラマを融合させた意味深な映画ながら見応えのある秀作映画なので事件の顛末は、ぜひ映画館でお楽しみください。
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ジェイク・ギレンホール演じるロキ刑事が、映画の中で頻繁に見せるチック症(脳と精神に起因)による目の瞬きとロキ刑事が左手小指にしているフリーメイソンの指輪も気になるところで、ヴィルヌーヴ監督から見る者へ何a0212807_19262729.jpgか暗喩が込められていると考えるのは、少し考え過ぎでしょうか?
映画のタイトル「プリズナーズ」とは、囚人あるいは捕虜という意味です。
もしかしたらヴィルヌーヴ監督は、「私たちは皆なフリーメイソン(こちら 牽いてはイルミナティ)の‘プリズナーズ’ですよ」とメッセージしているのではと想像しましたが、まさか‥いくら何でもそれは考え過ぎですよね。
(「プリズナーズ」のオフィシャルサイトはこちらです。)
by blues_rock | 2014-05-13 00:13 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)