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心の時空

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ファイト・クラブ(前)  シネマの世界<第333話>

アメリカ映画の鬼才デヴィッド・フィンチャー監督(1962~)が、1999年に発表した「ファイト・クラブ」は、サイコ・スリラー&ミステリー仕立ての心理劇(哲学的とも言える)映画で、フィンチャー監督の1995年作品「セブン」、2011a0212807_11594958.jpg年作品「ドラゴン・タトゥーの女」を見てグッと来た人にお薦めしたい映画です。
フィンチャー監督映画の特徴と云えば、画面へのこだわり‥暗い色調の映像、ヒンヤリとした無機的な質感、ノイズ音を使用した音響などいくつかありますが、「ファイト・クラブ」では、その特長を存分に味わうことができます。
映画のプロットを‘オルター・エゴ’(自分の理想像を別人格で体現)の不条理ドラマに筋立てして、アメリカ資本主義‘金融’社会の理不尽な構造、物質至上主義、浪費市場主義(グローバリズム)に対するイヤミな皮肉と辛口の批判にしました。
a0212807_1232658.jpg主人公のボク(一人称~同時にナレーター)をエドワード・ノートン(1969~)、もう一人の主人公である‘オルター・エゴ(ボクの別人格)’のタイラー・ダーデンを演じたブラッド・ピット(1963~)が実にすばらしく、1991年「テルマ&ルイーズ」で端役を演じ、1992年「リバー・ランズ・スルー・イット」では、自由奔放な弟を好演、1995年「セブン」は、サイコパスの殺人鬼を追う刑事を熱演、1999年この「ファイト・クラブ」で、ユーモアにあふれる奇妙危険な男タイa0212807_12325628.jpgラー・ダーデンを怪演、俳優ブラッド・ピットの名が、不動のものとなりました。
二人の主人公に絡む女マーラにヘレナ・ボナム=カーター(1966~ ティム・バートン監督のパートナー)他、主な共演者としてジャレッド・レト(1971~ 2014年「ダラス・バイヤーズ・クラブ」こちら)、ハードロック・ミュージシャンのミートローフ(1948~)が出演しています。
映画のストーリーは、金融都市の高級マンションで、高級ブランドの家具・衣類・日用品に囲まれて暮らしているa0212807_12361591.jpgボクが主人公、彼は高収入ながら、ただ生きているだけの空虚な毎日に悩み、頑固な不眠症に苦しんでいました。
不眠の苦しみを主治医に訴えますが「世の中にはもっと大きな苦しみを持ったものがいる」と睡眠薬の処方箋すら出してもらえませんでした。(続く
by blues_rock | 2014-05-06 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)