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心の時空

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a day in my life

ステイ  シネマの世界<第329話>(後篇)

a0212807_2203158.jpgある日、精神科医サム(ヘンリー運転する車の後続車に乗り事故を目撃していた)の元にヘンリーが診療に訪れ、ここは自分の主治医の診療所でサムは主治医ではないと抗議します。
サムが診療室にかけたライラの絵を見てヘンリーは、「誰の絵か」(実はヘンリーが描いた絵)と訊ね、自分の尊敬する画家は、18才のとき後3年生きると言い残し作品を全部焼いて自殺したとサムに話しました。
ヘンリーは、診療室の窓から晴天の空を眺め間もなく雹(ひょう)が降ると予告、さらにサムの机の上にある指輪a0212807_2211851.jpgを見て自分の失くした指輪にそっくりだとつぶやきます。
それは、サムが同棲している恋人で画家のライラに贈ろうと準備した婚約指輪ですが、過去に自殺未遂をした元患者ライラの不安定な精神に躊躇いがあり、なかなか彼女にプロポーズできないでいました。
ヘンリーは、サムに3日後の21才の誕生日に自殺すると予告し立ち去りますが、それをヘンリーの精神疾患による妄想虚言と考えました。
a0212807_2263414.jpgサムが、ライラと会うため外に出ると天候が急変し大粒の雹(ひょう)が降り、それ以降サムの身に不可解なことが、起き始めました。
自殺予告したヘンリーの精神状態を心配したサムが、行方不明のヘンリーを訪ね不在の部屋に入ると白い壁一面に小さな字で「Forgive me(許して)」とびっしり、隙間なく書かれていました。
「ステイ」を一度見ただけでは、たぶんさっぱり分からないと思います。
フォースター監督とベニオフ脚本が、企てた複雑で重層した心理描写、頻繁に行き交う過去と現在、現実と空想a0212807_2272033.jpgの不条理な描写に翻弄され、何が何だか分からなくなり、そのうち退屈して睡魔に襲われる方も多いと思いますが、二度三度見るうちに何度も見たくなる傑作映画です。
「Forgive me」と必死に許しを乞う悲痛なヘンリーに「Stay」と叫ぶサムとライラ、映画の最後に分かるリアルな事実を知ると見る者の心は沈み、切なく哀しい気持ちなります。
映画が終わりエンドロールに映る映像も重要な意味を持っています。
by blues_rock | 2014-04-27 00:27 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)