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心の時空

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ステイ  シネマの世界<第329話>(前篇)

名作「君のためなら千回でも」(2007年公開 こちら)の監督マーク・フォースター(1969~)と彼の製作チームは、「君のためなら千回でも」を撮る2年前の2005年、シュールな映像美にあふれた摩訶不思議なミステリーともサイコサスペンスとも付かない傑作映画「ステイ」を発表しました。
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どんなふうに摩訶不思議かというと、過去と現在、生と死、現実と空想が、交互に行き交い、さらに劇中同じシーンが繰り返し出てくる、時空がゆがみ、ニューヨークの違う場所を瞬時に移動する、無限に続く螺旋(らせん)階段、登場人物の交友関係に違和感(同一人物なのに別人)がある‥など「これは現実だ。これが現実で無けれ
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ば、現実は夢の中だ。」と主人公が云うシーンは、映画を象徴的しています。
「ステイ」の監督マーク・フォースター、脚本デイヴィッド・ベニオフ(1970~)、撮影監督ロベルト・シェイファー、編集マット・チェシー(1965~)は、「君のためなら千回でも」と同じ映画製作メンバーです。
a0212807_21434568.jpg主演するのは、ユアン・マクレガー(1971~)、ライアン・ゴズリング、ナオミ・ワッツ(1968~)の三人、マーク・フォースター監督と脚本のデイヴィッド・ベニオフが、この映画「ステイ」で表現しようとする難しいプロットを理解し、フォースター監督の演出にすばらしい演技で応える主人公役の三人‥精神科医サム役のユアン・マクレガー、サムの患者で自殺願望をもつ画家ヘンリー役のライアン・ゴズリング、サムの元患者で過去に自殺未遂を起こした画家ライラを演じたナオミ・ワッツ(私が見たナオミ・ワッツ出演映画では最高、哀しげな表情が美しい)、彼ら主人公三人の過去とa0212807_2145139.jpg現在、空想と現実が、幾重にも複雑に交錯するシーンを視覚効果あふれる映像で撮った撮影監督のロベルト・シェイファー、数多のカットを滑るような巧みな動きで印象に残る映像で構成した編集のマット・チェシー、「ステイ」は、当時20代半ばから30代後半の才能ある精鋭たちが、結集し創りあげたニューウェイブ映画です。
私は、「ステイ」を1999年に公開された異色スリラー映画「シックスセンス」に似た感性で見る者の意表をつく筋立てと併せビジュアルな映像美を撮り入れた傑作映画と思います。
a0212807_2158990.jpg映画は、冒頭ニューヨークのハドソン河にかかるブルックリン橋のうえでヘンリーの運転する車が、タイヤの破裂で横転、大破し炎上するところから始まります。
車外に投げ出されたヘンリーは、瀕死の重傷を負いましたが、どうにか自力で立ち上がりヨロヨロしながら現場を立ち去りました。(後篇に続く)
by blues_rock | 2014-04-26 00:26 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)