ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

君に読む物語  シネマの世界<第328話>

原題は「The Notebook」、2005年に日本公開されるや当時の純愛ものブームに「君に読む物語」のタイトルがマッチし大ヒットした映画です。
a0212807_2115578.jpg
重度の認知症を患い特別養護老人ホームに入居した老妻アニーに付き添う老人デューク、彼こそアニーの老いた夫ノアながら、彼女にはそれを認知することができません。
ノアは、同じ老人ホームに入居するデュークとして認知症の老妻アニーに付き添い、彼女が、若いころに書いたノートブック(The Notebook 手記)を少しずつ読んで聞かせています。
a0212807_21153946.jpgアニーは、ずっと自分に付き添いながら純愛物語を読み聞かせてくれる見知らぬ老人デュークこそが、自分の最愛の夫ノアであるとほんの瞬間、憶い出すもののそれもつかの間の出来事、すぐに何も記憶のない闇の世界に還っていきます。
監督は、ニック・カサヴェテス(1959~)、老いて重度の認知症を患うアニーを演じた女優ジーナ・ローランズ(1930~)の子息です。
映画は、二人が初めて出会う1940年に遡り、アメリカ南部の田舎町を舞台に「君に読む物語」が始まります。
確かに、筋立て(ストーリー)は、甘ったるいお涙頂戴の純愛物語の域を出ませんが、シリアスな人生の現実‥a0212807_21175043.jpgとくに製材所で働く貧しい青年ノアへの恋を諦めさせようと娘のアニーを製材所に連れて行き、今も汗を流して働く初老の男の姿を遠くから眺め、母親アンは、娘アニーに彼こそ若いころ自分が命懸けで愛した昔の恋人であると涙を流しながら教えました。
アンは、娘のアニーに「あなたの恋する若いノアもいずれああなるから良く見ておきなさい」と諭しました。
娘のアニーに自分の過去を教える母親アンの痛々しくもどこか懐かし気な顔の表情が秀悦でした。
老いて重度の認知症を患うアニーをジーナ・ローランズ(1930~)が、名演しています。
a0212807_21182712.jpgアニーに付き添いノートブックを読んであげるデューク老人(夫のノア)をジェームズ・ガーナー(1928~)、そのノアの若いころを演じるのがライアン・ゴズリング(1980~)、アニーの娘時代をレイチェル・マクアダムス(1978~)が、演じています。
この「君に読む物語」で若き日のノアを演じたライアン・ゴズリングは、一躍有名になりました。
天性の演技センスをもつライアン・ゴズリングは、カナダ出身の俳優で子役として数本映画出演していますが、二十歳の時2000年映画「タイタンズを忘れない」で俳優として長編デビュー、端役ながらすでに彼の存在感あるa0212807_21202446.jpg個性的な演技は光ります。
2002年「完全犯罪クラブ」、2003年「16歳の合衆国」、2004年「きみに読む物語」、2005年「ステイ」、2007「ラース、とその彼女」、2010年「幸せの行方」、「ブルーバレンタイン」と立て続けに優秀な監督のもと秀作映画に出演、それぞれ難しい個性な主人公を名演しているライアン・ゴズリングは、現在34才、彼が演じる善人悪人どんな役柄も彼にしかできない役と感じさせる天性の表現力は、希代の名優ロバート・デ・ニーロのようです。
今後は、監督にも挑戦するとか、ライアン・ゴズリング監督作品の公開を楽しみにしています。
by blues_rock | 2014-04-24 00:24 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)