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心の時空

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a day in my life

アヒルは 鳥インフルエンザにならない

九州で新種の鳥インフルエンザ( H 5 N 8 型 )が、パンデミック(爆発的流行)の兆しを見せ始め、国と九州各県は、連携して拡大防止の厳戒態勢に入りました。
高病原性鳥インフルエンザ H 5 N 8 型は、鳥インフルエンザウイルスの新種で H 5 N 1 から H 5 N 9 まで 9種a0212807_22563089.jpgに分類され、いずれも毒性の強い一番厄介な A 型ウイルスです。
H 5 N 8 型は、新種のウイルスなので既存の H 5 N 1 型に適合せず、ぴったり適合する予防ワクチンが、未だないので拡大を防止するには、汚染地域を徹底的に消毒してウイルスを閉じ込めるしかありません。
私の元同僚に家禽類の専門家(農学部で家禽類を専攻)がいて、私が担当していた生活クラブ生協の仕事で一緒に各地の若鶏(ブロイラー)飼育場に出張しました。
その道中で彼は、養鶏の門外漢で、鳥インフルエンザに無知な私に、まるで生物の個人授業をするように分かりやすく教えてくれました。
要約すると「鳥インフルエンザウイルスは、カモ目カモ科の水禽類‥マガモ・アヒル・ガン・ハクチョウなど野生のa0212807_22582672.jpgカモ類を自然宿主としていること、つまり鳥インフルエンザウイルスは、水鳥(水禽類)の腸管に棲み増殖、水鳥(水禽類)は、お互い水に溶けたフンを媒介にしてウイルスに感染するが、ウイルスに感染しても宿主なので鳥インフルエンザを発症することはない。ウイルスの宿主である水鳥(水禽類)を地球から絶滅させない限り、鳥インフルエンザウイリスを地球から根絶することは不可能である。」ということでした。
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私は「なるほど!」と合点が行きました。
野生のマガモ・ガン・ハクチョウなど渡り鳥は、太古の昔から自然宿主として鳥インフルエンザウイルスに腸管を提供し何万年もの太古から共棲、現在も国境を越えて行き交い、各地の河川・湖水で他の水鳥と一緒にエサをa0212807_2312539.jpg啄ばみながら繁殖してきました。
沼池のアヒルやハクチョウに予防ワクチンを投与したという話は聞きません。
マガモ・ガンなど渡り鳥が鳥インフルエンザで大量に空から墜落死したというニュースを耳にしたこともありません。
いつも高病原性鳥インフルエンザの発生で犠牲になるのは、家禽の鶏たち‥外部との接触を遮断した気密性の高いウインドレス養鶏場で過密飼いされた採卵用の親鶏や食肉用の若鶏(ブロイラー)です。
a0212807_2375629.jpg解放鶏舎で平飼いされている地鶏が、鳥インフルエンザにならないという保証はないものの大地を掘ってエサを啄ばみながら野生で培った免疫力(病気抵抗力)は、過保護の養鶏よりずっとあるかもしれません。
ともあれヒトの不幸を喜ぶ無定見なテレビが放送する鳥インフルエンザのニュースで不安を煽られ軽率なバカ騒ぎしないこと、鶏卵も鶏肉もきちんと加熱調理して美味しく食べれば、まったく問題ありませんので念のためにお伝えいたします。
by blues_rock | 2014-04-19 00:30 | 自然/農耕/食料 | Comments(2)
Commented by taka at 2016-12-27 18:45 x
【水鳥(水禽類)は、お互い水に溶けたフンを媒介にしてウイルスに感染するが、ウイルスに感染しても宿主なので鳥インフルエンザを発症することはない。】とのことですが、ニュースではオオハクチョウやマガモ等の水鳥が高病原性鳥インフルエンザを発症し死んでいますよね。何故でしょうか?
Commented by blues_rock at 2016-12-28 00:02
高病原性鳥インフルエンザは、これまでウイルス株「H5N1」に起因すると云われていました。
このところ発見されたハクチョウ類の死骸からウイルス株「H5N6」が、検出され日本ウイルス学会でも発生原因・発生源・感染ルートなど不明なところ多く議論されているようです。
ウイルスは、変幻自在に変異していくので「水鳥(水禽類)は、発症することはない」という常識や知識が、ウイルスには、通用しないことを改めて知りました。