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心の時空

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俊英の映画監督デレク・シアンフランス(後編)  シネマの世界<第324話>

「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」のストーリーでは、父から子へと運命の血が、繋がっていきます。
映画の前半は、身体の至る所に刺青をしたライアン・ゴズリング(1980~)が主人公で、彼は、見世物一座のa0212807_23563655.jpgオートバイ曲乗りショウで日銭を稼ぎ刹那的なその日暮らしをしていました。
彼は、昔付き合っていた女性と街で偶然出会いました。
そして、彼女が自分の子供(息子)を生んでいたことを知りました。
しかし彼女は、すでに家庭をもち幸せに暮らしていました。
自分に幼い息子がいたことで彼の人生が変わりました。
息子のために何かしたい‥仲間から彼のオートバイ曲乗りテクニックを利用した銀行強盗を唆(そその)され、何度か首尾よく行きますが、ついに警察にマークされ彼を追った警察官(ブラッドリー・クーパー 1975~)に射殺されました。
後半は、映画の色合いが、ガラリと変わります。
a0212807_014347.jpg自分も重傷を負い英雄となった警察官ですが、犯人射殺の正当性(正当防衛ではなく先に射殺した疑念)について調査が入りました。
さらに銀行から奪われた大金を巡り警察内部の汚職警官グループの隠匿に関わり分け前を一旦受け取りますが、良心の呵責により警察の仲間を裏切りました。
それから15年後、警察官であった彼は、地方検事になっていました。
a0212807_075626.jpgそして銀行強盗を父に持つ少年と地方検事を父に持つ少年は、同じ高校のクラスメイトになっていました。
この時まだ少年たちは、一人の父親が、銀行強盗でもう一方の父親は、銀行強盗を射殺した警察官であったことを知りませんでした。
銀行強盗(ライアン・ゴズリング)の息子で父親を知らない少年をデイン・デハーン(1987~)が好演、なかなか秀悦な演技を披露しています。
a0212807_0151822.jpg「ブルーバレンタイン」と「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」ともに映画の内容(プロット)と登場人物の設定が実にシリアスで、さらに彼らのリアリティある心理描写の見事さと相俟ってブルーな気持ちになり落ち込みながらも最後まで見入ってしまいます。
映画のラスト‥デイン・デハーン演じる少年が旅の途中、500㌦で手に入れたオートバイを駆って荒野を疾走するシーンを見て私のブルーな気持ちも晴れました。
俊英の映画監督デレク・シアンフランスまだ40才、次の作品が待たれます。
by blues_rock | 2014-04-15 00:15 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)