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心の時空

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スーパー・チューズデイ 正義を売った日  シネマの世界<第318話>

a0212807_173016.jpg名優ジョージ・クルーニー(1961~)の製作・脚本(共同)・監督・主演による2012年日本公開映画「スーパー・チューズデイ 正義を売った日」は、2004年アメリカ合衆国大統領候補を決める民主党予備選挙が、クルーニー監督の映画プロットになっています。
製作総指揮は、レオナルド・デカップリオが担っています。
映画の原題「The Ides of March(3月15日)」は、「ジュリアス・シーザーが暗殺された日」を意味しています。
映画は、民主党大統領候補選びの予備選挙を舞台に共和党の敵陣営と民主党内部のスキャンダルが入り乱れ、お互い権謀術数うずまく政治サスペンス・ドラマとして展開していきます。
ペンシルベニア州知事としての実績(キャリア)に加え清廉潔白なイメージと申し分のない容貌で有権者の心をつかみ民主党予備選の最有力候補となったマイク・モリス(ジョージ・クルーニー)、モリス知事のa0212807_17304672.jpg選挙参謀(責任者)で民主党予備選挙キャンペーンを仕切るベテランのポール・ザラ(フィリップ・シーモア・ホフマン)、ザラの部下で30才の若さながら辣腕ぶりを発揮する有能な選挙広報官スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)が、映画の主人公です。
これにモリス知事とのスキャンダル絡みで選挙スタッフの若い女性モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド 1987~ 2007年「アクロス・ザ・ユニバース」主演)が、理想と野心を胸に秘めたマイヤーズの前に現われました。
天下分け目となるオハイオ州民主党大統領候補を決める予備選挙(スーパー・チューズデイ)を前にマイヤーズa0212807_17314014.jpgは、一筋縄ではいかない政治の現実に直面します。
アメリカ民主党大統領候補選出の陰にうごめく計算高い(陰険な)裏切りやドロドロとした人間関係を映画はリアルに描いていきます。
選挙スタッフの若い女性モリーが、政治的な駆け引きの‘道具’として使われ翻弄された挙げ句、絶望してホテルの部屋で自死するまでのシークエンスに容赦のない政治の無情を感じます。
a0212807_1733389.jpgモリス陣営は、熾烈な予備選「スーパー・チューズデイ」に勝利し、モリス知事の民主党大統領候補が決定しました。
予備選の途中、モリス陣営の選挙参謀であったザラが、選挙戦術ミスとそれに絡むスタッフの裏切りで解任され後任となったマイヤーズは、モリス知事を「スーパー・チューズデイ」に勝利させるため、政治の舞台裏で政権のポストをめぐり虚々実々の裏取引に辣腕を揮いました。
a0212807_17365632.jpg映画のラスト・シーンで「勝利の秘訣は?」とテレビ取材のインタヴューで質問されたマイヤーズが、不敵なうすら笑いを浮かべる表情に権力の本質を見た思いです。
ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ライアン・ゴズリング、三人それぞれが絡む名演技を見ているだけでも楽しめる映画です。
by blues_rock | 2014-04-06 20:20 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)