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心の時空

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25年目の弦楽四重奏  シネマの世界<第311話>

ヤーロン・ジルバーマン(1969~)監督自ら脚本・製作した長編劇映画デビュー作品「25年目の弦楽四重奏」(原題 A Late Quartet 日本公開2013年)を見ました。
a0212807_21214680.jpgジルバーマン監督が、43才の時(2012年)に撮った作品ですが、初めての長編劇映画とは思えない手練れた演出と映画の出来の良さに感心しました。
今年2月人生半ばで亡くなった名優フィリップ・シーモア・ホフマンの感情豊かな演技を見ていると今さらながら惜しい俳優が亡くなったと思います。
映画は、ニューヨークを舞台に結成25年の有名な弦楽四重奏団の演奏家4人の確執と人生模様をベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番の曲に併せて描いていきます。
世界的に有名になった弦楽四重奏団フーガは、チェロを担当する最年長のピーター(クリストファー・ウォーケン1943~)の病気による引退で彼らの人生が、不協和音を奏で始めました。
a0212807_21263986.jpg楽器の役割をめぐる対立で弦楽四重奏団人気の源であったハーモニーも乱れ始めました。
第1ヴァイオリンのダニエル(マーク・イヴァニール 1968~ 2012年「イヤー・オブ・ザ・スネーク」)は、楽譜を見て正確無比な演奏を行ないました。
第2ヴァイオリンのロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン こちら)は、第1ヴァイオリンの主旋律を支え、曲に情感を与える技巧的な演奏を得意とし日ごろから暗譜による演奏を求めていました。
a0212807_2130621.jpgヴィオラのジュリエット(キャサリン・キーナー 1960~ 2005年「カポーティ」、2013年「キャプテン・フィリップス」)は、ロバートの妻で若いころダニエルの恋人でした。
年長者のチェリストピーター(クリストファー・ウォーケン)は、リーダー格で弦楽四重奏4つの楽器の役割も4人の名優たちが演じる役柄に重なり、4人それぞれ演奏する楽器の扱いも演技とは思えないくらい自然でした。
a0212807_21334528.jpgジルバーマン監督の演出は、初監督とは思えないくらいシャープで、各シーンにキレがあるのでシンプルな人間ドラマにも拘わらず、最後まで見ていて飽きませんでした。
ピーターが、最愛の亡き妻を偲ぶシーンで妻役を演じているのは、スウェーデンの世界的なメゾ・ソプラノ歌手アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(1955~)です。
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ロバートとジュリエット夫妻の娘アレクサンドラを演じたイモージェン・プーツ (1989~)は、イギリスの若手美人女優で名女優キャサリン・キーナーと母娘として絡むシーンも実親子のような演技で魅力的でした。
by blues_rock | 2014-03-23 21:18 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)