ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

狼たちの報酬  シネマの世界<第309話>

韓国系アメリカ人の映画監督ジェホ・リー(1973~ プロファィル詳細不明)の初監督(脚本もリー監督)作品「狼たちの報酬」(The Air I Breathe)を見て、リー監督が初めて撮った長編映画と思えないくらい凝ったプロットと併せ最初のシーンが最後のシーンに繋がって行くオムニバス・ドラマの構成は、ベテラン監督の技(わざ)を感じます。
a0212807_2284066.jpg
日本では、一般映画館での公開をスルー(劇場未公開)され2011年 WOWOWで放送されました。
映画の原題「The Air I Breathe」、‘私が呼吸する空気’つまり普段気付かないが無くては生きていけないもの‥人生4つの感情「幸 (Happiness)」・「喜 (Pleasure)」・「悲 (Sorrow)」・「愛 (Love)」に分類されるという古代中国の教えをリー監督は、4つのエピソードによるサスペンス群像劇映画にしました。
a0212807_229745.jpg
日本でのタイトル「狼たちの報酬」など映画のプロットと一切関係なく‘狼’とか‘報酬’とか柳の下のドジョウを狙ったような下らないタイトルは、もう勘弁して欲しいものです。
映画で主人公の名前は明かされず、アメリカの裏社会で偶然に出遭う男女7人の運命が、お互い交錯していく様子を描いています。
a0212807_2295059.jpg
フォレスト・ウィテカー(1961~)演じる実直な銀行員は、偶然トイレで同僚たちの話す八百長レースの情報を耳にしたことから彼の運命が、大きく変わります。
ブレンダン・フレイザー(1968~)の役は、事件に出遭うと突然自分の近い未来が断片的に見える特殊な能力を持つギャングの集金人です。
a0212807_22102518.jpg
ケヴィン・ベーコン(1958~)は、学生のころから愛する女性が、親友の妻になっても一途に思い続ける医師を、すべてのエピソードに関わる冷酷なギャングのボスをアンディ・ガルシア(1956~)、ボスの甥っ子でヒンシュクをまき散らす軽薄な若者を演じるのが、エミール・ハーシュ(1985~ 2007年「イントゥ・ザ・ワイルド」の主人公を名演)で、この5人の名優たちにフランスの女優ジュリー・デルピー(1969~)とアメリカの女優サラ・ミシェル・ゲラー
a0212807_22105558.jpg
(1977~)二人の女性が、偶然という運命に絡んで行きます。
練り上げられた脚本と演出さらに構成と編集‥ジェホ・リー監督の映画にかける情熱と才気を感じました。
この映画の日本版タイトルのつまらなさと同じく劇場公開しなかった日本映画界にもガッカリです。
by blues_rock | 2014-03-21 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)