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心の時空

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a day in my life

住民投票の功罪(「クリミア半島とヤルタ」の続編)

a0212807_19555838.jpg「クリミア半島とヤルタ」で書き切れませんでしたので、続編として敢えて「住民投票の功罪」について私の意見を述べたいと思います。
クリミア自治共和国の人口は、推定200万人そのうちの60%が、ロシア系住民で共産主義国家であったソ連邦時代、民族政策の一貫としてクリミア半島のイスラム先住民タタール人を強制移住させ、代わりに移民してきたロシア人住民(子孫たち)です。(下写真:クリミア自治共和国独立の‘住民投票’で対立するウクライナ国民)
a0212807_19563093.jpgロシア海軍黒海艦隊の基地(軍港)であるセヴァストポリ特別市の住民も70%がロシア人なのでクリミア自治共和国とともに‘住民投票’によるロシア編入を画策しています。
‘住民投票’とか‘国民投票’は、直接民主主義の基本原理で多数の住民(あるいは国民)が、意思決定する民主主義の原則といえるもの、私は、この意思決定システムを支持しますが、一見民主的なa0212807_20595272.gif意思決定のように見せかけたトリッキーなワナ(つまり巧妙・狡猾に仕かけられたワナ)もある功罪大きいシステムでもあります。(右はウクライナ共和国国旗)
日本でも民主党政権時代、民主党のマニュフェストと称して高齢者社会の少子化対策として1,000万人の外国人移民受入政策や外国人住民(日本国籍を有しない長期滞在の外国人)に参政権(選挙権)を付与する政策案がありました。
この政策が、国民の総意や覚悟もなくホイホイ実施されたら東京・横浜・名古屋・大阪など人口数百万から1千万人の大都市ならいざしらず、人口50万人以下の地方a0212807_2171043.jpg都市に‘特定の国’からの就労移民が10万人単位で増え、参政権(選挙権)を獲得して、まず手始めに地方自治権を確立、やがて自治共和国宣言して独立を問う‘住民投票’を行ない自分たちの祖国(特定の国)への編入を民主的に決議(多数決)した場合、私たち日本人は、それを受け入れるだけ覚悟と良識ある民度(成熟した政治意識)を持ち得ているのでしょうか?
カナダ(のバンクーバー)は、中国系移民の急増で地域住民との間で軋轢が生じています。
ドイツもトルコからの経済移民(トルコ系住民)の増加でドイツ国内での民族対立が多発、社会不安の悪化といa0212807_218990.jpgう深刻なリスクを負担しています。
アメリカ社会もヒスパニック系市民が多数派となり、中国は中国でウイグル自治区とチベット自治区の民族紛争に苦慮、ロシアもやがて国家基盤を揺るがしかねない中国とロシアの国境地帯への中国人大量移住(漢民族大移動)という憂鬱(参考:中国4千年の中華思想 ‐ 第2夜 こちら)を抱えています。
イギリスもスコットランドが、‘住民投票’によるイングランドからの分離独立(右写真:独立を支持するショーン・コネリー)を宣言、北アイルランド紛争と併せ内政に苦悩しています。
いまや情報(インターネット)とお金(マネー)に国境はなく世界をリアルタイムで移動しています。
ただ民族と宗教さらに独占欲に縛られた人間(ホモ・サピエンス)だけが、石器時代のまま何も進化していないように思えてなりません。
それどころか有史以来支配者は、私利私欲のために‘国境と言う囲い’をつくり領土を独占、私有財産(資産)の拡大のために領民(労働力)の移動を制限(抑圧し奴隷化)、やがて支配者は領有地の王となりa0212807_19562421.jpg絶対君主の帝国(専制国家)を形成しました。
権力者は、軍備を強化し武力により自国領土を拡張さらに覇権を求めて植民地争奪の戦争を繰り返してきました。
人類の歴史は戦争の歴史です。
民族も宗教も愛国心すらも支配者が、国民を戦争にかり立てるための道具として利用されてきました。
私たち人間は、悲惨な戦争の歴史から何を学んできたのでしょうか?
by blues_rock | 2014-03-17 00:07 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)