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心の時空

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エンド・オブ・ウォッチ  シネマの世界<第307話>

映画のタイトル「エンド・オブ・ウォッチ」は、アメリカの隠語で警察官の「殉職」を意味します。
デヴィッド・エアー監督(1968~ 脚本・製作も担当)は、ハンディ・カメラを多用してクライム・アクション映画にユーチューバー(ユーチューブに投稿する素人)が撮るような映像を駆使、映画として編集するという斬新な演出を行ないました。
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ハンディ・カメラによる撮影は、当然手ブレによる不安定な映像も多く、それが返って生々しく、ドキュメンタリー映像を見ているような心理的な効果と併せ見ている者も現場にいるようなリアルな臨場感を与えてくれます。
このような手法は、ホラー映画監督が、良く使う撮影手段で専門的な映画用語でいえば‘ファウンド・フッテージ(第3者の誰かが撮った未編集映像)’と呼ばれる表現方法です。(予告編 こちら
a0212807_2220142.jpg「エンド・オブ・ウォッチ」は、2012年に公開され、主演のジェイク・ジレンホール(1980~)が、ロサンゼルス市の犯罪多発地区サウス・セントラル(アメリカ屈指の危険地帯)担当の警官ブライアンを熱演、2005年の「ブローバック・マウンテン」からジェイク・ジレンホールが主演する映画は、ほとんど見たように思います。
彼は、出演する映画のプロットと監督の演出意図を良く理解しており、役柄に成りきるのが本当に上手い俳優と思います。
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共演のマイケル・ペーニャ(1976~)もヒスパニック系警官マイク役でジェイク・ジレンホール演じる警官ブライアンとの危険地帯パトロール警官コンビを熱演しています。
二人は、パトロール警官の役づくりのためクランク・インまでの5か月間、実際ロサンゼルス市警の巡回に同行して訓練を受けたそうなので、現場警官の荒っぽい立ち振る舞いが、リアルで板についていました。
a0212807_2222782.jpgジェイク・ジレンホールは、脚本を受け取るや1時間で読み終え、すぐにエアー監督に連絡し製作総指揮にも参加、余ほど気に入ったのだろうと思います。
映画のストーリーは、ロサンゼルスで最も危険な地帯を巡回中、偶然メキシコ・マフィアの麻薬カルテルと人身売買シンジケート組織の秘密アジトを発見したことで命を狙われるパトロール警官コンビの運命を描くクライム・アクション映画です。
映画は、凶悪犯罪地区の最前線で、常に死と隣り合わせの任務に当たるロスアンゼルス市警の現場警官たちa0212807_22301462.jpgの日常をリアルに臨場感あふれる演出(タッチ)で描いています。
映画は、二人がメキシコ・マフィアに報復襲撃される前のパトロール中の車内で楽しそうに冗談を言いながら会話している映像にカット・バックして終わります。
映画は、ドンパチものポリス・ストーリーではなく、ロスアンゼルス市警の現場警官を主人公にしたクライム・アクション映画の佳作だと思います。
by blues_rock | 2014-03-06 00:15 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)