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心の時空

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新しき世界  シネマの世界<第302話>

天神のKBCシネマで上映中の韓国映画「新しき世界」を見ました。
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「韓国映画は、作品も俳優も日本映画より数段上だ」と言った日本のベテラン俳優の論評を待つまでもなく、この韓国版フィルム・ノワール「新しき世界」を見て確かに比較にならんと思いました。
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映画のプロットは、韓国最大の犯罪組織(韓国マフィア)に潜入した刑事を主役にして、犯罪組織に侵入した彼に極秘裏に冷酷な命令をする警察の上司と、一方彼を信頼し‘ブラザー’と呼ぶ組織NO.2の男との切ない人間a0212807_1531985.jpg模様をきちんと書き込んだ脚本に加え、見る者に‘危ない雰囲気’を映画の最後の最後まで持続させる演出力、さらに見る者の予想するストーリー展開を裏切り続ける構成が、実にすばらしく世界のハードボイルド、クライム・サスペンス映画の一級品と言えるでしょう。
監督・脚本は、「悪魔を見た」(こちら)の脚本で知られるパク・フンジョンです。
「新しき世界」は、早くもアメリカ(ハリウッド)でリメイクが決定したとか、さもありなんと思うくらいキレといいコクとa0212807_154740.jpgいい文句なしの面白い映画でした。(「新しき世界」予告編 こちら
凶悪な犯罪組織に潜入し8年、組織NO.2の右腕(弟分)になった捜査官ジェソン役をイ・ジョンジェ(1973~)、8年前に無名の一警察官であったジェソンを犯罪組織に侵入させ、‘これが最後だ’と言いながら極秘指令を次々に命じ組織壊滅のチャンスを伺う警察の上司カン課長役にa0212807_1552676.jpg韓国を代表する俳優チェ・ミンシク(1963~「悪魔を見た」主演)、犯罪組織NO.2でジェソンと同じ中国系韓国人チョン・チョン役をファン・ジョンミン(1970~)といった韓国の名優たちが、がっぷり四つに組んで見事な演技を披露しています。
侵入捜査官ジェソンは、二つの組織の間で緊迫した関係を続けながら両者とシリアスな心理戦に挑んで行きます。
a0212807_15101697.jpgパク・フンジョン監督は、映画に登場する人物たちが、お互い疑心暗鬼となる‘危ない雰囲気’を映画の最後に一気に組織の内部抗争というカタチ(演出)で爆発させました。
映画最後に映し出される組織の跡目をめぐる激しい内部抗争のシークエンスは、パク・フンジョン監督の‘ゴッドファーザー’(こちら)へのオマージュと思います。
a0212807_15125411.jpg「アジョシ」といい「ベルリン・ファィル」」(こちら)といいフィルム・ノワールの分野で日本映画は、到底韓国に敵わないでしょう。
ハリウッド・リメイク版の監督と配役は、まだ発表されていませんが、今から楽しみにしています。
by blues_rock | 2014-02-26 01:52 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)