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カポーティ  シネマの世界<第298話>

今夜は、名優フィリップ・シーモア・ホフマン(1967~ こちら)が、渾身の名演技を披露しアカデミー賞主演男優賞を受賞した2005年映画「カポーティ」を紹介します。
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アメリカの作家トルーマン・ガルシア・カポーティ(1924~1984)の伝記映画でフィリップ・シーモア・ホフマンが、著名作家にしてゲイのカポーティを好演しています。
a0212807_20355724.jpg作家カポーティを一躍有名にしたのが、1958年発表の「ティファニーで朝食を」です。
この映画のプロットは、カポーティが、1965年に発表したノンフィクション小説「冷血」を一応ベースにしているものの‘カポーティ’自身の内面を描いた映画です。
「冷血」は、ベストセラーとなり、作家カポーティの名をさらに有名にしましたが、この後カポーティは、新作を書きa0212807_20405696.jpg上げることはできませんでした。
映画「カポーティ」は、作家カポーティが「冷血」を書き上げるまでの心理的な混迷と精神の葛藤をフィリップ・シーモア・ホフマンが、見事に演じています。
監督は、ベネット・ミラー(1966~)、脚本と製作総指揮は、ミラー監督の高校時代からの友人ダン・フッターマン(1967~)、製作総指揮には、主演のフィリップ・シーモア・ホフマンも参加しています。
a0212807_20474954.jpg主人公カポーティ役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは、アカデミー賞主演男優賞のみならず、その年のゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、全米映画批評家協会・ニューヨーク・ロサンゼルス・ボストン・シカゴなど各映画批評家協会賞の主演男優賞を総なめにしました。
映画のストーリーは、1959年アメリカ中西部カンザス州の小さな町で一家4人を惨殺するという殺人事件から始まります。
カポーティは、ニューヨーク・タイムズ新聞で殺人事件を知り興味をもちました。
早速、幼なじみのハーパー・リーと事件のあったカンザスに向かいました。
この事件をノンフィクション小説にしようと取材を進めるうち犯人の一人が、カポーティと同様、子供のとき親に捨てられた境遇を知り、理解しようと努めました。
カポーティの中に、死刑判決の出た犯人の死刑執行でこの事件が終わり、早く作品を完成させたい作家としての自分と、死刑囚となった殺人犯を何とか助けようとa0212807_20585589.jpgするもう一方の自分との葛藤で、カポーティの心理状態は、次第に不安定となり精神を疲弊させていきました。
ゲイの作家カポーティに成りきった名優フィリップ・シーモア・ホフマンの演技は、役を演じるとは、どういうことを言うのかを教えてくれる必見の映画です。
このカポーティの小説「冷血」にインスパイア(触発)されたのが、日本のノンフィクション作家佐木隆三(1937~)で1976年にノンフィクション小説「復讐するは我にあり」(1979年主演緒方拳で映画化 こちら)を上梓しました。
by blues_rock | 2014-02-20 20:20 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)