ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

漆黒の闇で、パリに踊れ  シネマの世界<第294話>

フランスの俳優フィリップ・ルフェーヴルが、監督した(脚本も)2012年のフランス・ネオノワール映画です。
それにしても「漆黒の闇で、パリに踊れ」とは、ルフェーヴル監督のプロットを無視した何んと言うムチャクチャな日本公開の映画タイトルでしょう。
a0212807_850121.jpg
映画の原題は、「une nuit(one night ある夜)」、深夜のパリを舞台に歓楽街の犯罪を取締まるため時として汚い捜査も行なうが、ナイトクラブを経営する旧友トニーの違法行為には、目を瞑(つぶ)り謝礼を受け取るなど裏社会に深く関わる警部シモン(ロシュディ・ゼム 1965~)と‘ある夜’彼に同行してパリ歓楽街のパトロールを行なう
a0212807_8503730.jpg
若い女性警察官ローレンス(サラ・フォレスティエ 1986~ 「ゲンスブールと女たち」でフランス・ギャルを演じる)に映画カメラは、密着して深夜の捜査を追い続けます。
映画は、フレンチ・ノワールながら、然したる殺し合いもなく(組織と警察を両天秤にかけ闇組織を利用した悪徳a0212807_8512441.jpg弁護士が殺されただけ)、ローレンスの運転する車で深夜のパリを走るシモンの刹那的な表情をカメラは、上手く捉えています。
彼は、悪徳警官として内部調査班の監査対象になっており、彼自身もそれに気付いていました。
やがて自分を警察に売ったのは、ナイトクラブ経営者の旧友トニーと知りますが、彼は釈然としないものを感じ黒幕を密かに探りました。
裏に闇組織と結託したトニーの弁護士が、暗躍していることを知ったシモンは、闇組織のボス(名優リシャール・a0212807_8541985.jpgボーランジェ 1941~ 1994年「イヴォンヌの香り」・「あるいは裏切りという名の犬」・「この愛のために撃て」に出演)に直接会いに行き利用されていることを伝えました。
パリの夜が明けるとシモンは、手錠をかけられ警察に連行され、内部調査班の班長による尋問を受けることになりました。
やがて取調室に現れたのは、ローレンスで、彼女は内部調査班の班長でした。
a0212807_855424.jpgシモンの家からワイロの証拠となるものは、何も見つからず(家宅捜査を予知し隠していた)、トニーもシモンの無実を証言したため、彼は拘束されずに停職処分になりました。
ローレンスは、調査が済み次第、改めて召喚するとシモンに告げますが、彼はローレンスに「辞める。そろそろ潮時だ。」と言って警察を後にしました。
by blues_rock | 2014-02-13 00:13 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)