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心の時空

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黙秘  シネマの世界<第285話>

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スティーヴン・キング(1947~)のスリラー小説「ミザリー」(こちら)が映画化されて5年後の1995年、スティーヴン・キングのミステリー小説「ドロレス・クレイボーン」をテイラー・ハックフォード監督(こちら)・製作、トニー・ギルロイ脚本(1956~、「ボーン・シリーズ」全4作品の脚本、2012年作品「ボーン・レガシー」(こちら)では監督・脚本)の名コンビで、極上のミステリーサスペンス映画「黙秘」(原題:ドロレス・クレイボーン)にしました。
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主演は、過去の一切に口を閉ざす気丈な母親ドロレスにキャシー・ベイツ(1948~)と母ドロレスの深い愛情を知りながら母に反発、家を出てニューヨークで一人暮らす娘セリーナをジェニファー・ジェイソン・リー(1962~、TVドラマ「コンバット」のサンダース軍曹役で有名なビック・モローの次女)の二人、この映画「黙秘」は、トニー・ギルロイの脚本、ハックフォード監督の演出、さらに母と娘お互いの‘心の葛藤’をストレートな感情でぶつけ合う母
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キャシー・ベイツと娘ジェニファー・ジェイソン・リーの名演技も見どころです。
ドロレスをDV虐待する夫ジョー役にデヴィッド・ストラザーン(1949~)、過去に泥酔したジョーが転落死した事件以来、ドロレスに付きまとうマッケイ警部をクリストファー・プラマー(1929~、2011年「ドラゴン・タトゥーの女」出演)など名優たちが、共演し脇を固めています。
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映画のストーリーを大筋で説明すると、アメリカのメイン州にある小さな島が舞台です。
その島で暮らす富豪の老未亡人の館に、偶然郵便配達に来た郵便局員が見たのは、階段の下で血だらけになって横たわる女主人と階段の上で伸し棒を手に呆然と立ち尽くす家政婦ドロレスの姿でした。
無実を主張しながらも事件の詳細には、黙秘を通すドロレスでした。
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ドロレスには20年前、夫殺しの容疑で不起訴になった過去がありました。
事件を知り数年ぶりに帰郷した娘セリーナにもドロレスは、堅く口を閉ざしました。
さすがスティーヴン・キング! 主人公のドロレスとセリーナほか登場する人物の心理描写が深く細やかです。
映画の中で見る者に次第に登場人物たちの謎が解き明かされていきます。
a0212807_14362293.jpg少しずつ浮かび上がってくるドロレスの女主人と夫の転落死の背景と真相が、丁寧に撮られ、そこらの陳腐なミステリーサスペンス映画とは、格段の差を感じました。
主人公ドロレスを演じたキャシー・ベイツは、ミザリーを彷彿とさせる迫真の演技を披露、原作者スティーヴン・キング自身もキャシー・ベイツ=ドロレスを想定して執筆したそうです。
by blues_rock | 2014-01-23 00:20 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)