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心の時空

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a day in my life

海の上のバルコニー(後)  シネマの世界<第273話>

それから20年余りが過ぎたある日、マルク(ジャン・デュジャンルダン)の働くエクス=アン=プロヴァンスの不動産会社に、マンドナート夫人と名乗る美しい女性(マリ=ジョゼ・クローズ 1970- カナダの女優)が、邸宅を購入a0212807_143999.jpgしたいと訪ねて来ました。
マルクは、邸宅を案内しながら話すうちに、子供の時オランで別れたキャティではないかと思い始めました。
マルクは、ニースに帰るという彼女をホテルに訪ね、キャティではないかと訊ねると、彼女は‘会いたかった’とだけ言いTAXIに乗ろうとしますが、マルクは、彼女を自分の車で途中の駅まで送ると言いました。
a0212807_151249.jpg初めは、ぎこちない二人でしたが、十代のころの懐い出を語るうち二人の胸にお互いを求める気持ちが生まれ、途中のホテルで激しく抱き合いました。
映画は、1980年代のフランス、エクス=アン=プロヴァンスから、1960年代のアルジェリア、オランへカット・バックを繰り返しながら、マルク、キャティ、マリ=ジャンヌ三人の1960年当時と1980年代の現在(いま)を描いていきます。
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ある日マルクは、家族(教師の妻と娘)と一緒に、姉と暮らす老いた母(なんとイタリア往年の名女優クラウディア・カルディナーレ 1938-)を訪ね、二人に‘キャティに会った’と伝えました。
a0212807_162778.jpg怪訝そうな母は、「おまえが、悲しむので黙っていた。自分たちがフランスに発った直ぐ後キャティは、家族と一緒に爆弾テロの犠牲となり死んだ。おまえが会った女性は、キャティではない。」とマルクに言いました。
ここから映画は、ミステリーロマンから転調しサスペンスの変奏曲を奏でていきます。
a0212807_182443.jpgイタリアを代表する名優トニ・セルヴィッロ(1959- 左写真)が、マルクの同僚役で出演、この映画のサスペンス部分の重要な役柄を担い、マルクとマンドナート夫人に深く関わっていきます。
マルクが会い、ベッドを共にしたマンドナート夫人とは、何者なのか‥これから先は、ミステリー&サスペンスなので、言わぬが花、最後にフランス映画らしいエンディングが待っています。
付録ながら、名優トニ・セルヴィッロが、主演した映画で‘ハズレなし’のお薦め作品は、○ 湖のほとりで(2007 こちら) ○ ゴモラ(2008 こちら) ○ イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男(2008) ○ 穏やかな暮らし(2010) ○ 至宝 ある巨大企業の犯罪(2011)です。
イタリア映画の「レアリズモ」 が、好きな映画ファンの方に‘◎でお薦めする作品’です。
by blues_rock | 2014-01-06 00:40 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)