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心の時空

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羊たちの沈黙  シネマの世界<第270話>

a0212807_1744397.jpg「羊たちの沈黙」(1991)は、ホラーにしてスリラー映画の傑作そしてサスペンス映画としても一級の作品です。
この映画の監督ジョナサン・デミ(1944-)は、アカデミー賞監督賞、ベルリン国際映画祭監督賞を受賞しました。 
アカデミー賞部門の受賞では、作品賞・主演男優賞(‘ハンニバル’レクター博士役のアンソニー・ホプキンス)・主演女優賞(FBI訓練生クラリス・スターリング役のジョディ・フォスター)・脚本賞の主要5部門で受賞しました。
映画が、好きな人なら「羊たちの沈黙」は、すでにご覧になられた方も多いと推察します。
この映画のプロットもサイコパス(精神異常の狂人)の天才精神分析医‘ハンニバル’レクター博士と子供時代のトラウマを抱えた優秀なFBI訓練生クラリス・スターリング、この二人の鉄格子を隔てた関係が、猟奇的な連続殺人犯‘バッファロー・ビル’の捜査と関わりストーリーを次第にミステリアスにしていきます。
a0212807_1781559.jpg太った若い女性ばかりを狙い皮膚を剥ぎとる猟奇的な連続殺人犯‘バッファロー・ビル’の凶悪事件を捜査するFBI訓練生のクラリスは、上司の指示により精神異常犯罪刑務所で服役しているレクターに面会を求め、精神分析医の観点から‘バッファロー・ビル’の犯罪分析に協力要請しました。
クラリスと面会したレクターは、‘バッファロー・ビル’の精神分析に協力する代わり、クラリス自身のことについて
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自分の質問に答えるよう要求、レクターの精神分析は、クラリスをひどく動揺させます。
イギリスの稀代の名優アンソニー・ホプキンス(1937-)が、演じた人間の臓器を嗜好する‘ハンニバル’レクターの相手を見透かすような不気味な眼差しと異様な存在感は、息を呑む迫力がありました。
a0212807_17243129.jpgクラリスは、レクター博士の精神分析にショックを受け動揺、憶い出したくない過去の喪失感と‘沈黙した羊’のような非力な自分に後悔を覚えました。
サイコパス(狂人)ながら天才精神分析医レクター博士は、猟奇的殺人犯‘バッファロー・ビル’の心理分析を行ない、その鋭い洞察力は、クラリスの犯人捜査に多くの示唆(ヒント)を与えました。
FBI訓練生クラリス・スターリングを演じたジョディ・フォスター(1962-)が、アンソニー・ホプキンスを相手に体当a0212807_17282431.jpgたりで熱演しています。
13才の時「タクシードライバー」(1976)で12才の少女娼婦アイリスを演じてから15年、ジョディ・フォスターも名女優の仲間入りです。
映画の中でレクター博士が、精神異常殺人犯刑務所から逃げ、人肉・内臓を喰いちぎって殺した看守をオリに吊るしたシーンは、画家フランシス・ベーコンの作品からイメージしたとか、印象に残る不気味なシーンでした。
映画のラスト、レクター博士が、クラリスのFBI捜査官就任の式典会場に電話して「これから古い友人と食事でね」と伝え、刑務所で自分を侮辱した刑務所長の後を追う長回しカットのエンディング・シーンも冴えていました。
by blues_rock | 2013-12-30 00:39 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)