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心の時空

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レイジング・ブル  シネマの世界<第265話>

マーティン・スコセッシ監督(1942-)がメガホンを取り、ポール・シュレイダー(1946- 1976年「タクシードライバー」の脚本担当)が脚本を書き、ロバート・デ・ニーロ(1943-)が主演するとなれば、これで胸ときめかす映画が一巻誕生することを約束してくれたようなもの、このトリオの才能は、それくらい秀でています。
a0212807_0473284.jpgもし私が、何の映画情報もなく映画を見る場合、私の好きな「監督・脚本・俳優」の3条件をクリアすれば、その映画は見るでしょう。
まさに「レイジング・ブル」(1980)は、私の条件にピッタリで、映画のプロット・映像・ストーリーなど(これも映画の大切な要素ながら)は、映画を堪能しながらチェックします。
「レイジング・ブル」は、モノクロ(ゼラチン・シルバー)・フィルムで撮影(ところどころカラー映像が挿入)されています。
映画は、実在のプロボクシング元ミドル級世界チャンピオン、ジェイク・ラモッタ(1921-)の栄光と挫折に満ちた波乱万丈の半生を描いています。
ジェイク・ラモッタは、プロボクシング史上最もタフな選手と言われ、相手と打ち合っても恐れを知らぬ闘争心は、ブル・ファイトと称され‘レイジング・ブル’(怒れる牡牛)と呼ばれていました。
類稀(たぐいまれ)なるタフな体力、打たれてもダウンしないスタミナをもった主人公のプロボクサー、ジェイク・
a0212807_05262.jpgラモッタをロバート・デ・ニーロ(当時27才)が、演じました。
現役のボクター時代のラモッタとボクシングを辞め肥満したラモッタの両方を演じたロバート・デ・ニーロは、太ったラモッタを演じるため体重を27キロ増やして役作りをしました。
俳優が、配役された人物に成るため、その人物の性格や特長を研究、さらに身体の構造を道具のように誂(あつら)えることを「デ・ニーロ・アプローチ」と呼び、その演劇メソッドは、多くの俳優たちに影響を与えました。
ロバート・デ・ニーロは、「レイジング・ブル」の主人公ジェイク・ラモッタをリアルに演じアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
映画では、ジェイク・ラモッタのライバルで彼と6度対戦し、5勝1敗の成績を収めた実在のプロボクサー、シュガー・レイ・ロビンソン(1921-1989)には、あまり触れられていませんが、彼もまたボクシングの目利きや愛好家の評価は高く、階級を越えたプロボクシング史上最高のボクサーと言われています。
ジェイク・ラモッタのマネーシャー兼セコンドとして下積みの兄を必死で支える弟を演じたジョー・ペシ(1943-)
a0212807_0524733.jpgも見事でした。
彼は、世界チャンピオンになった兄ジェイクの自分勝手な行動に振り回されながら庇(かば)い切れず精根尽き果て、ついに兄を見捨てる弟の苦悩を好演していました。
by blues_rock | 2013-12-23 00:40 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)