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心の時空

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かぐや姫の物語(後編)  シネマの世界<第256話>

私なりの解釈では、清らかで美しく不老不死の月の世界(極楽浄土)から眺めた地球は、穢れた世界(地獄)、賤しい者たち(つまり人間たち)が、欲望のまま奪い合い諍(いさか)い合う煩悩と飢餓や疫病の蔓延する世界、そんな穢れた地球に憧れる美しい姫が、月の世界にいました。
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天人は、賤しい人間たちの棲む穢れた世界(地獄)、そんな生き地獄のような地球に憧れた姫を罪に問い、罰として地球へ下ろしました。
竹取りの翁(おきな)と嫗(おうな)に育てられた姫は、やがて‘かくや姫’と呼ばれる美しい姫になりました。
映画「かぐや姫の物語」の‘かぐや姫’は、わがままで利発な少女ながら草木から四季折々の花々、虫・動物に至るまで地球の生き物すべてを愛で慈(いつく)しみました。
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翁(おきな)は、美しい少女に成長した‘かぐや姫’を高貴な殿(ひと)に嫁がせたいと想い、姫を連れ嫗(おうな)とともに京に上りました。
だが、翁の姫を想う親心も空しく、京での暮らしは‘かぐや姫’には退屈で我慢ならないものでした。
美しい‘かぐや姫’の評判を聞き、権威と金銀財宝をチラ付かせ、姫をわが妻にとプロポーズする宮中(帝・公家)の虚勢・虚栄の空しさが、悲しくなり姫は、月を見て還りたいと思うようになりました。
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地球での‘かぐや姫’の想いが、月の世界に届き、姫は罪を許され、罰を解かれました。
八月十五夜の夜、姫を迎える月の世界からの使者が、天上の音楽を奏でながら姫の元にやって来ました。
‘かぐや姫’は、月に向かいながら地球をそっと振りかえり‥生きている手応えさえあれば、きっと幸せになれた、と地球で暮らした楽しかった日々を懐いました。
‘かぐや姫’は、もう地球に戻れないことを知りながら、地球に不老不死はないけれど、生きとし生けるものが、
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限りある命を精一杯生きている、地球は生きる価値のある世界だと思いました。
私の個人的な願いとして高畑哲学の「カムイ外伝」(白土三平作)を監督高畑勲・美術監督男鹿和雄(1952~)・原画アニメーター田辺修(1965~)ほか「かぐや姫の物語」制作スタッフでぜひ見てみたいと思います。
by blues_rock | 2013-12-05 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)