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心の時空

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かぐや姫の物語(前編)  シネマの世界<第256話>

私が、アニメーション映画を映画館で見るのは、1999年の高畑勲監督作品「ホーホケキョ となりの山田くん」以来14年ぶり‥それも同じ高畑勲監督の新作アニメーション映画「かぐや姫の物語」でした。
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‘アニメーション’は、テレビ番組の一つと思っていましたので「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」など手塚治アニメーション作品、「紅の豚」・「もののけ姫」・「千と千尋の神隠し」など宮崎駿アニメーション作品もテレビの映画番組で見て来ました。
現在公開中のアニメーション映画「かぐや姫の物語」は、高畑監督14年ぶりの作品とか‥ということは、高畑監督が、前作「ホーホケキョ となりの山田くん」以来久々に発表した新作アニメーション映画ということになります。
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高畑監督が、「かぐや姫の物語」に取り組んでから完成までに8年、50億円の資金を投入したと映画のフライヤーにありました。
高畑監督は、原画を自分で描かないアニメーション映画監督で自分の創造したい‘アニメーション’のイメージ(=映画のプロット)を原画・作画・動画・色彩・撮影、さらに音声・音響・編集その他もの凄い数の‘アニメーション技術者集団’に伝え、映画のイメージ(=プロット)を共有させ、オール・スタッフを指導しながら映画の監督と
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演出、2時間以上のアニメーション作品にするのですから、鉄腕アトムのような百万馬力のエネルギーと岩窟王ジャン・バルジャンのような不屈の精神をもつ‘アニメーションの鉄人’でなければできない仕事です。
1999年に「ホーホケキョ となりの山田くん」を見た時、高畑監督の映像ディテールへの執念を感じましたが、14年を経て2013年に完成した今回の新作「かぐや姫の物語」では“線描画”(太いエンピツの線)アニメーションの斬新さや‘動き’の自在な緩急変化と躍動感のメリハリが、実にすばらしく、それもそのはず、まず「かぐや姫の
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物語」に登場するかぐや姫ほか翁(おきな)、嫗(おうな)などの声(セリフ)を先に収録し、絵を後から入れるというプレスコという方法で制作されています。
映画は、日本最古の物語と伝えられる「竹取物語」のミステリー‥「かぐや姫は、なぜ竹林の中で生まれ、美しい姫に成長したあと十五夜の夜、なぜ月に還るのかをプロットにし、高畑監督は、自らの哲学と現代への風刺を効かせ「かぐや姫の物語」を見る者へのメッセージとしています。(後編に続く)
by blues_rock | 2013-12-04 01:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)