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心の時空

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マドモアゼル  シネマの世界<第255話>

a0212807_2212577.jpgフランス映画「マドモアゼル」は、1966年ジャンヌ・モロー(1928~)が、38才の時の映画です。
原作は、背徳の作家として有名なジャン・ジュネ(1910~1986)で、実存主義哲学者サルトルは、ジャン・ジュネを聖ジュネと称賛(アイロニー)しています。
脚本は、マルグリット・デュラス(1914~1996 自伝的小説「愛人/ラマン」で有名)、監督が、イギリスのトニー・a0212807_2221526.jpgリチャードソン監督(1928~1991)です。
映画の冒頭、ジャンヌ・モロー演じる中年の独身女性(マドモアゼル)教師が、黒いレースの手袋のまま貯水池の水門を勝手に開け下流の村を水浸しにし、被害に遭い大騒ぎをする村人たちを邪悪な目で眺めるシーンから始まります。
夜は、この黒の手袋に黒のハイヒールを履き出かけ、近隣の農家に悪質な放火を行い全焼させていました。
a0212807_223088.jpg犯人は、村人から「マドモアゼル」と呼ばれる中年の独身女教師で、動機は、彼女の村人に対するスノビズムと性的欲求不満のヒステリー症状による愉快犯でした。
しかし、村人たちは、近くの森にイタリアから森林伐採のため出稼ぎに来ている男二人の仕業と決め付けていました。
そんな騒ぎの中、マドモアゼルは、木を伐採するイタリア男のマッチョな肉体を見て性的興奮を覚えました。
彼女の陰険で悪質な行ないは、エスカレートするばかりで村人たちの家畜が、水を飲む貯水槽にヒ素(毒薬)をa0212807_2253959.jpg入れ、村人たちの大切な家畜である牛や馬、犬や鶏などを大量に殺しました。
ある夜、彼女が放火に出かけた時、農家の積みワラに火を点ける紙を現場に落とし、それを彼女の生徒であり、性的関心を持ったイタリア男の子供に発見されました。
警察は、事件の捜査を続けていましたが、証拠を発見できませんでした。
事件の犯人は、先生(マドモアゼル)と知った少年ですが、誰にも言いませんでした。
彼女は、森に行き、イタリア男を誘惑し夜を共にしているその頃、村人たちは、イタリア男を必死で探していました。
夜が明けるころ森から村に戻って来たマドモアゼルの衣服が乱れ、泥で汚れているのを見た村人が、彼女にa0212807_2261774.jpg「イタリア人に乱暴されたのか?」と訊ねると「そうだ」と言い部屋に入りました。
村の男たちは、彼女と夜一緒だった少年の父親であるイタリア男を捕まえ、怒りのままリンチを加え殴り殺しました。
もう一人のイタリア人も村人から暴行を受け重傷を負い、父を失った少年を連れ村を出ることにしました。
折しもマドモアゼルもまた村人たちに盛大に見送られながら村を去るところでした。
彼女と目の合った少年は、彼女に向かい軽蔑と憎悪のツバを吐きかけ、そこを立ち去りました。
by blues_rock | 2013-12-03 00:19 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)