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心の時空

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私が生きる肌  シネマの世界<第254話>

a0212807_0562852.jpgスペインの名映画監督ペドロ・アルモドーバル(こちら)の脚本・監督による‘退廃と官能’に満ちたシュールでサスペンスたっぷりのホラー映画「私が生きる肌」(2012年日本公開)を紹介します。
映画のプロットも奇妙なタイトルどおり、実に奇妙な内容(ストーリー)です。
主演は、スペインの俳優アントニオ・バンデラス(1960~)で、彼の演技センス(才能)は、アルモドバール監督に見出されただけあって彼の持ち味もアルモドバール作品に出演した時が、一番良いように思います。
「私が生きる肌」では、アントニオ・バンデラスは、サイコチックでホラーな医師ロベル・レガル役を怪演していました。
天才外科医ロベルから拉致され密室に監禁され、ある理由で男から女に性転換され、ベラと名付けられた女性役のエレナ・アナヤ(1975~「この愛のために撃て」)もエロチックで魅力的です。
映画の舞台は、スペインのトレド、天才成形外科医ロベル・レガル(アントニオ・バンデラス)は、最愛の妻が、愛人の運転する自動車事故の火災で全身大ヤケドを負い、その酷い後遺症で妻は自殺しました。
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それ以来ロベルは、豪邸内に研究施設を設け、完ぺきな皮膚再生の開発に打ち込みました。
ある日、医者仲間の結婚披露パーティに招待された彼は、母親の自殺で心に傷を負った一人娘を気分転換させようとパーティに同行しました。
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娘は、そこで知り合ったハンサムな若者と知り合いお互い一目惚れ、二人はパーティを抜け出し散歩している最中、クスリとアルコールでハイになっている若者が、彼女を庭の茂みに押し倒し嫌がるのに無理やりセックスをしようとしました。
a0212807_124235.jpg彼女が、レイプの恐怖で悲鳴を上げると若者は逃げ、駆けつけたロベルに助けられました。
その事件から娘は、精神に異常をきたし、父ロベルのハグでさえ怯えて拒否、ついに母親の後を追うように自殺しました。
自分の大切なものすべてを失ったロベルは、あらゆるモラルを捨ててしまいました。
愛する一人娘を自殺に追いやった若者を拉致、部屋に監禁して医学モラルと法律に違反する禁断の手術を行ないました。
それは、拉致した若者のすべてを外科手術で造り替え、開発した人工皮膚を全身に移植、死んだ最愛の妻に似せた女性ベラを誕生させることでした。
映画の本筋は、以上のとおりですがロベルの出生の秘密、若者の家庭のこと、性転換し美しい女性となった
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ベラの世話をするロベルの家政婦とロベルとの関係など脇道も多くストーリーは、意外と複雑です。
鮮やかで美しい原色が、特徴的なアルモドーバル映像は、シュールなストーリーと相俟って‘退廃と官能’に満ちたサスペンス・ホラーを耽美的な映画にしています。
by blues_rock | 2013-12-01 23:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)