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心の時空

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a day in my life

塩野七生の慧眼

塩野七生の慧眼_a0212807_19441571.jpg12月1日(日)日本経済新聞の朝刊「日曜に考える」に稀代の歴史作家塩野七生さんのインタビュー記事が掲載されていました。
私は、塩野七生さんのローマ時代から西欧文明の歴史を俯瞰した慧眼と明晰な知性を尊敬しています。
その塩野七生さんへのインタビュー記事に、私たち日本人への東アジアにおける日本の隣国外交を的確にアドバイスしたすばらしい記事がありましたのでご紹介します。
「近隣国と仲良くあるべきだと言うのは日本人だけだ。近隣とは常に問題があり、摩擦が起きないという方がおかしい。日本人はこれからも絶対の友好はないのだと思えばいい。しかし近隣国ゆえの突破口はある。それは経済関係がより密であるということだ。」とあり「(中韓両国とは)政治的な関係改善を急がない方がいいと思う。イスラムとキリスト教の価値観の違いは、中国や日本に比べるとものすごく大きかったはずだ。十字軍と塩野七生の慧眼_a0212807_1945623.jpg戦いキリスト教勢力を追い返したイスラムと敗退したキリスト教側は、200年の決裂期間を於いてベネチアやジェノバ商人の交易を通じイスラムとの決裂した関係を修復した。」と続きます。
私は、日本人同胞に1945年の敗戦と東アジアの過去を決して忘れずウジウジ&メソメソした‘自虐史観’とも決別し、されど驕(おご)らず、偏(かたよ)らず100年単位の歴史スパンで国家の未来像や文明の行く末を思考しましょうと提言いたします。
上に貼付した東アジアの地図をよくご覧ください。
日本列島は、環太平洋の国であることが良く分かり、中国大陸・朝鮮半島さらにユーラシア大陸の覇権国家にとって、世界最大の海‘太平洋’に面する環太平洋諸国への影響力行使さらに環太平洋の海洋諸国への政治・経済交流のために主権の及ばない日本列島の存在は、ジャマ(あるいは目障り)なのです。
アメリカにとっても日本は、東アジアへ睨(にら)みを効かす‘監視列島’で、日米軍事同盟の要諦なのです。
by blues_rock | 2013-12-02 00:05 | 経済/政治/世界 | Comments(0)
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