ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

エル・トポ  シネマの世界<第249話>

a0212807_20532976.jpgアレハンドロ・ホドロフスキー監督(1929~)の1971年作品「エル・トポ」は、今では‘カルトフィルムのシンボル’(前衛映画の象徴)として評価されています。
メキシコ映画「エル・トポ」のエル・ポトとは、スペイン語でモグラのこと、アレハンドロ・ホドロフスキー監督は、チリ生まれのロシア系ユダヤ人で、自分のアイデンティティを映画「エル・トポ」で表現しようとしたのかもしれません。
「エル・トポ」でアレハンドロ・ホドロフスキー監督は、監督・脚本・主演・音楽を一人で担っています。
公開当初は、あまりに前衛的かつマニヤックなカルト映画ゆえに見る人も少なく、ホドロフスキー監督が、「エル・トポ」の公開場所をニューヨークの深夜映画劇場に移すとこの前衛映画を評価する熱狂的なファンが、現われました。
その熱狂的ファンの一人が、ジョン・レノンで深夜映画劇場に4回通い、ホドロフスキー監督からこの「エル・トポ」と次回監督作品の興行権を45万ドルで買い取りました。
a0212807_2054515.jpg「エル・トポ」が、日本で正式に公開されたのは1987年‥寺山修司(1935~1983)は、公開前から「エル・トポ」を非常に高く評価していましたから‘さすが’です。
映画にストーリーはなく、全裸の一人息子(監督の実の息子)とともに流離(さすら)いの旅をしていたガンマン、エル・トポを主人公(ホドロフスキー監督が主演)にした4編のプロット「創世記」・「預言者」・「詩篇」・「啓示」で構成されています。
a0212807_20552182.jpgホドロフスキー監督は、マルセル・カルネ監督の映画「天井桟敷の人々」(1945 こちら)の影響を受けたと言っているだけあって群像の演出(大勢の人たちの登場シーン)に似たものを感じました。
映画のシーンで大勢のフリークス(異形・身体障害者など)が、登場するシュールなシークエンスは、映像の魔術師と呼ばれたフェデリコ・フェリーニ監督(1920~1993、拙ブログでは「」と「ジンジャーとフレッド」を紹介)の影響も感じました。
by blues_rock | 2013-11-19 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)