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心の時空

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ペコロスの母に会いに行く  シネマの世界<第248話>

a0212807_121335.jpg長崎在住の漫画家にしてミュージシャン岡野雄一さん(1950~)は、認知症の母親との暮らしを長崎のタウン誌や病院の広報誌などにエッセー漫画として掲載していました。
それをエッセー漫画「ペコロスの母に会いに行く」として自費出版したところ‘認知症介護’というシンドイはずの現実を人間味溢れる描写でヒューマンに、認知症を患う母親の日々の暮らしをおかしくユーモアたっぷりに、両親と自分の遠い昔の記憶を切なくペーソスに満ちたその内容が地元で感動を呼び、西日本新聞社の目にとまり全国出版が決まりました。
私も読みましたが、とにかく‘おもしろい’、漫画の描写もシンプルで清潔、エッセーの滋味ともいえるヒューマン・ユーモア・ペーソスの塩梅が、実にすばらしくベスト・セラーになるのも頷けます。
映画「ペコロスの母に会いに行く」が、11月16日に全国公開されましたので昨日早速見てきました。
監督は、名匠森崎東監督(1927~85才)で「ニワトリはハダシだ」(こちら)以来9年ぶりのメガホンです。  (下写真:エッセー漫画「ペコロスの母に会いに行く」)
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さすが森崎監督、9年のブランクも何のその、原作のヒューマン・ユーモア・ペーソスの絶妙の味加減を失わず、現在と過去のシーンの色調を変えカットバックしながら、ゲラゲラ大笑いしたりプッと噴きだしたりする一方で
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長崎原爆投下のシリアスなシーンに涙したり、森崎監督の新作「ペコロスの母に会いに行く」も秀作映画です。
主演のペコロスこと岡野雄一に岩松了(1952~)、認知症の母親に赤木春恵(1924~)を軸に温水洋一(1964a0212807_125216.jpg~)、 竹中直人(1956~)、根岸季衣(1954~)、島かおり(1946~)のベテラン俳優陣、原田貴和子(1965~)、原田知世(1967~)、加瀬亮(1974~)の中堅俳優、松本若菜(1984~)、大和田健介(1990~)の若手俳優が、主役二人の脇をしっかり固め好演していました。
ペコロスの認知症を患う母親役赤木春恵は、89才にして映画初出演だとか、息子の顔も忘れる認知症の母親を好演、ペコロスの息子
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を演じた大和田健介、認知症高齢者介護施設(グループホーム)の介護員を演じた松本若菜の奇を衒(てら)わない自然な演技も光りました。
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音楽に星勝(1948~、元モップス)が参加、主題歌を一青窈(1976~)が歌っています。
認知症高齢者介護施設(グループホーム)のシーンを見ていて学ぶところもあり、私の職場のスタッフを誘い 
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‘認知症介護研修教材’としてもう2、3回見たいと思います。(上写真:撮影風景 公式サイト こちら
by blues_rock | 2013-11-18 01:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)