ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド  シネマの世界<第244話>

ジャマイカが生んだレゲェのシンボルにしてカリスマ、ボブ・マーリー(1945~1981)36年の波乱に満ちた生涯を描いた2012年9月公開のドキュメンタリー映画です。
a0212807_21284594.jpg
監督は、スコットランド(グラスゴー)出身の映画監督でドキュメンタリー映像作家でもあるケビン・マクドナルド(1967~)です。
a0212807_20133078.jpgマクドナルド監督の映画では「消されたヘッドライン」(2009年日本公開)が印象に残っています。
「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」(こちら)は、ジャマイカ独立50周年を記念しボブ・マーリー財団公式のオフィシャル・ドギュメンタリー映画として公開されました。
レゲェのカリスマとして神格化されたボブ・マーリーですが、彼の生涯に深く関わった女性たちと11人の子供たち(母親は7人)、母親・兄弟・親戚など家族、元ウェイラーズのメンバーほか友人たちへのインタビューを交え、未公開プライベート(アーカイブ)映像も織り込みながら綴った‘人間ボブ・マーリー’の記録です。
とくに1970年代ジャマイカは、1962年イギリスから独立したものの穏健派と急進派の二大政党が激しく対立、血a0212807_21314740.jpgで血を洗う政争を繰り広げていました。
ボブ・マーリーは、どちらの政党にも組みしないで自分の信念である“自由と解放”をレゲェで歌っていましたが、1976年平和コンサート「スマイル・ジャマイカ」のリハーサル中、暴漢に銃撃され九死に一生を得たものの命の危険にさらされイギリスへの亡命を余儀なくされました。
イギリスに亡命しても祖国の分裂に心痛めていたボブ・マーリーは、1978年「‘One Love’平和コンサート」のたa0212807_21473542.jpgめ暗殺の危険も顧みずジャマイカに帰国しました。
その‘One Love’平和コンサート会場に来ていた二大政党の党首は、ボブ・マーリーから突然ステージに上るよう促され熱狂する聴衆の前でジャマイカ和平を約束する握手をさせられました。
子供のころからイギリス人の父とジャマイカの母をもつ混血児として人種的な偏見と差別に晒(さら)されながら逆境に立ち向かった未発表のエピソードやゴスペルの「ノーウーマン、ノークライ」 、ボストン・コンサートでのライブ「エクソダス」の未公開映像などボブ・マーリーのファンならずとも必見の価値があるドキュメンタリー映像です。
by blues_rock | 2013-11-11 00:30 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)