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心の時空

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あるいは裏切りという名の犬  シネマの世界<第243話>

東京・大阪開催のフランス映画祭(2006年)で公開されたフィルム・ノワール映画「あるいは裏切りという名の犬 」(2004年フランス製作)、映画の原題である「36 Quai des Orfèvres(オルフェーヴル河岸36番地)」とは、パリ警視庁の所在地のことで、私たち日本人が、東京警視庁を‘桜田門’と呼ぶようなものでしょう。
映画のプロット‘フィルム・ノワール’自体に特別目新しいことはありませんが、主人公のバリ警視庁幹部警察官(主任警視)を演じるダニエル・オートゥイユ(1950~)とジェラール・ドパルデュー(1948~)という名優二人の演技バトルを期待して見ました。
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ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューのすばらしい演技を「愛と宿命の泉Ⅰ」(こちら)で見ていましたので私は大いに期待して見ました。
如何せん映画出演当時すでに50代後半の二人、重火器を用い現金輸送車を襲撃する連続強盗団を逮捕しようと奮闘するパリ警察の特捜チーム・リーダーとして銃撃戦のアクション・シーンに登場するには、少し太り過ぎで動きにキレがありませんでした。
それともう一つ、二人の過去に一人の女性を巡る色恋沙汰があり、その怨みをいつまでも引きずりながら昇進a0212807_1947068.jpg争いも絡みお互い凶悪犯捜査で足の引っ張り合いをするシナリオの甘さはいただけません。
映画は、1980年代に発生した現金輸送車襲撃事件の実話をもとに元警察官のオリヴィエ・マルシャル監督(プロファイル詳細不詳)が、共同脚本に参加しメガホンを執っています。
パリ警視庁のBRI(探索出動班)リーダーで主任警視のヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)は、BRB(強盗鎮圧班)リーダーで主任警視のクラン(ジェラール・ドパルデュー)とともに次期パリ警視庁長官と目されていました。
BRIチームは、仲間の退官送別会の餞別代わりにパリ警視庁ビルの住所プレートを剥がしてくるような荒くれ者の集まりでヴリンクスのリーダーシップもと厚い信頼で結ばれていました。
一方のBRBは、リーダーのクランが、すべてを統制するワンマン・チームでした。
両者は、連続現金強奪事件捜査の主導権争いで激しく対立していました。
そんな中、重火器を用いて現金輸送車を襲撃する連続強盗事件が再び発生しました。
a0212807_19473635.jpgクランは、長官に自分の指揮で強盗団を逮捕したいと要請しますが、長官はヴリンクスの指揮下に入り捜査を支援(バックアップ)するよう命じました。
ヴリンクスのBRIチームは、必死の捜査で強盗団の動きを察知し現行犯逮捕しようとした矢先、自分の功を焦ったクランが暴走、強盗団に気づかれ激しい銃撃戦になり強盗団を取り逃がしてしまいました。
ジェラール・ドパルデューの友人ロバート・デ・ニーロが、「あるいは裏切りという名の犬」のシナリオを気に入り、ジョージ・クルーニーと主演、監督に2007年映画「君のためなら千回でも」(こちら)のマーク・フォースター監督(1969~ ドイツ)を起用しリメイクすると報道されました。
映画のプロットをもう少しハードボイルドタッチの心理劇に脚色すれば、結構面白いと思います。
by blues_rock | 2013-11-10 20:20 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)