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心の時空

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十三人の刺客(前)  シネマの世界<第242話>

映画「十三人の刺客」は、二本あります。
巨匠工藤栄一監督(1929~2000)メガホンによる1963年映画「十三人の刺客」とベテラン監督三池崇史監督(1960~)が、原作から47年の歳月を経て2010年にリメイクした新作「十三人の刺客」の二本です。
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工藤監督は、オリジナル(原作)「十三人の刺客」で‘集団抗争時代劇’という斬新な演出を行ないました。
それまでの時代劇映画と言えば、チャンバラ活劇の紙芝居を活動写真にしたようなヒーロー物ばかりでした。
名匠黒澤明監督(1910~1998)作品「羅生門」(1950)・「七人の侍」(1954)が、1960代以降の日本映画(ATGa0212807_213387.jpg
など日本のヌーベルバーグや時代劇)に与えた影響は大きく工藤監督の‘集団抗争時代劇’ 「十三人の刺客」にも顕著に表れています。
映画は、特定の人物を主人公とせず善と悪の戦いではなく‘集団’対 ‘集団’の激しい心理戦・頭脳戦による抗争劇として「七人の侍」の戦闘シーンを彷彿とさせる敵味方入り乱れて刀や槍を振り回したリアルな‘集団抗争時代劇’の傑作です。
時は、弘化元年(1844)明石藩の江戸家老間宮図書が、幕府筆頭老中土井利位(としつら)邸の門前で明石藩a0212807_216294.jpg主の異常性格と暴虐を記した訴状を添え切腹しました。
明石藩主は、将軍の異母弟ですが、その異常性格と暴虐を知らない将軍は、老中に引き立てるつもりでした。
筆頭老中の土井利位は、幕府の行く末に不安を覚え明石藩主の排除(暗殺)を決意、腹心の旗本島田新左衛門に明石藩主の暗殺を命じました。
この密命を受けた島田新左衛門は、決死覚悟の暗殺部隊13人を密かに編成しました。
a0212807_2221154.jpg緻密な襲撃計画と用意周到な準備を行ない、明石藩主が参勤交代で江戸から下る途中の中山道落合宿で暗殺する戦略を立てました。(後編へ続く)
by blues_rock | 2013-11-08 23:41 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)