欲望のバージニア シネマの世界<第242話>
カナダ(オーストラリア出身)の映画監督ジョン・ヒルコート(1961~)が監督を行ない、同じオーストラリアの脚本家でロック・ミュージシャンでもあるヒルコート監督の盟友ニック・ゲイヴ(1957~)が脚本と音楽を担当しています。
映画のサウンド・トラックでは、ニック・ケイブ&ザ・バッド・シーズの渋いパフォーマンスを聴くことができます。
撮影は、デジタル・カメラ・システムを採用、映画の時代、物語の舞台となる1930年代のバージニアの情景に臨場感があり、クリアな映像にリアリティを感じます。
映画のストーリーは、1930年代禁酒法下のアメリカで、密造酒の製造と密売を堂々と行なうボンデュラント3兄弟と密造酒取締り特別捜査官ながら高額のワイロを要求する役人との血で血を洗う戦いを描いています。
法も秩序もなく「俺たちは死なない」と豪語する三兄弟の長男にジェイソン・クラーク(1969~ 2011年「キリング・フィールズ 失踪地帯」・2012年「ゼロ・ダーク・サーティ」・2013年「ホワイトハウス・ダウン」に出演)、次男にトム・ハーディ(1977~ 2011年「裏切りのサーカス」・2012年「ダークナイト・ライジング」に出演)、三男にシャイア・ラブーフ(1986~)が、扮しています。
共演女優もジェシカ・チャステイン(1977~ 2011年「ペイド・バック」・2011年「キリング・フィールズ 失踪地帯」・
アメリカン・ニューシネマの名作「ボニーとクライド~俺たちに明日はない」を懐い出させる映画でした。