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心の時空

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裏切りのスパイナー  シネマの世界<第235話>

「裏切りのスナイパー」は、2012年フランス・ベルギー・イタリア合作の映画で、日本では、劇場公開されずビデオスルーされ、先月(2013年9月)WOWWOWの映画劇場で放送(私は見ていませんが)されました。
監督は、イタリアの俳優で監督・脚本家のミケーレ・プラチド(1946~本作にも終盤出演)、主演は、フランスの
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名優ダニエル・オートゥイユ(1950~ こちら)と監督・脚本家・俳優のマチュー・カソビィッツ(1967~)です。
重要な役どころでベテラン俳優で名脇役のオリヴィエ・グルメ(1963~)、端役ではもったいないファニー・アルダン(1949~、1982年F.トリュフォー監督「隣の女」主演)が出演していました。
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キャストの顔ぶれを見ても申し分なく映画も面白いのに、日本での劇場公開はなくビデオスルーされWOWWOW映画劇場の放送だけとは、私に理解できません。
映画のプロットは、フレンチ・ノワールのクライム・アクションで銀行強盗団が仲間割れし、仲間を裏切り警察の
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捜査を利用するため密告したり、捜査の指揮をとる警部(ダニエル・オートゥイユ)と銀行強盗団のリーダーで逃走援護の狙撃手(マチュー・カソビィッツ)との因縁の対決があったりのピカレスクロマンながらストーリーの展開をしっかり見ておかないと分からなくなる複雑な構成になっています。
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フレンチ・ノワールのクライム・アクション映画にオリヴィエ・グルメ演じる下町の闇医者が、若い女性を狙ったサイコ・ホラーのような連続猟奇殺人事件の犯人だったり、銀行強盗団のリーダーで狙撃手は、元フランス軍特殊部隊員でありアフガニスタンでの特殊任務に従事し戦死した警部の一人息子と同僚と分かり、事件を捜査して
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いるうちに息子を殺したのが、彼と知った警部が個人的な怨みを晴らそうとサスペンスぽくなったり、プラチド監督は、少し欲張り過ぎのように思います。
映画原題のフランス語‘Le Guetteur’は、見張り役・監視人という意味ながら日本語タイトルは「裏切りのスナイ
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パー」になっていましたが、あえて意訳するのなら「裏切られたスパイナー」にすべきでしょう。
ともあれ秋の夜長、気楽に楽しめる映画と思います。
by blues_rock | 2013-10-16 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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